表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/92

第二十八話「最初の試練《断罪者クロム》」

空間が裂けるような“音”と共に、空中から降ってきた男は、

一振りの巨大な鉄槌を地面に突き立てた。


「……“コードK”、か。思ったよりガキだな」


身長は190を超え、筋肉質な体格。全身に走る鉄のような紋章。

その名は、《クロム・グラヴィア》

正統機構から派遣された、“断罪者”。

裏切り者と見なされた者を葬るために作られた、執行人。


陸は黒葬剣を構えたまま、動きを止める。


「……なんだよ、次から次へと。こっちはまだ全然理解できてねえってのに」


「理解など要らん。

 お前が《選ばれた》以上、ここからは“力”で語れ」


クロムはその場から踏み込み、地を砕いて跳んだ。

陸のすぐ目の前に鉄槌が迫る。


「ッ――!」


瞬間、防御本能で黒葬剣を前に突き出す。

――が、そのまま吹き飛ばされた。


(重……! ちょっとでもまともに食らったら終わりだ……!)


宙を舞いながら、思考は加速する。


(相手は武器と一体化してる……まるで、武器そのものが生きてるみたいだ)


地面に叩きつけられ、肺から息が漏れる。


クロムは言う。


「貴様が“黒葬剣の継承者”なら、それを証明しろ。

 さもなくば、“断罪”するまでだ」


陸は立ち上がる。体中が悲鳴を上げている。

だが、黒葬剣が――いや、“剣そのもの”が震えていた。


(まさか……コイツも、戦いたがってる?)


剣の中心から、黒い光が脈動する。


《干渉指数上昇。起動条件、満たされました》

《起動スキル:《因果崩し(ディスロウ・フェイト)》展開可能》


(やれってことかよ……なら)


陸は一歩踏み出し、剣を構えた。


「こっちだって、ずっと寝てるわけじゃない」


クロムが再び跳ぶ。


「断罪《鉄鎚砕き》――!」


陸も叫んだ。


「スキル発動:《因果崩し》!」


――次の瞬間、衝撃が世界を裂いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ