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プロローグ

朝日が射し込む船の甲板に、乾いた怒声が響き渡った。


「社長ォーッ!! また港湾税払ってねぇって帳簿に書いてあんだけどォ!?」


怒鳴っているのは、金髪でキリッとした目元が印象的な会計士──パメラ。帳簿片手に突進してくるその姿は、もはや戦艦の砲撃に近い迫力を誇っていた。


「えっへへ〜〜それはですねぇ、予定してた支払いよりちょ〜っとだけ! 予定外の買い物があってですねぇ!」


逃げているのは、社長を自称する少女──深鐘(みがね)レイラ。永遠の17歳を名乗りながら、財布の中はいつだって風通しがいい。


その日の《ラ・ミスティーク》号では、いつものように追いかけっこが繰り広げられていた。


「逃げんなコラァ!! 社長ぉ! 船の経費をなんで宝石に変えてんだァ!!」


「だってキラキラしてたから〜〜〜っ!!」


船上に漂うのは潮の香りと、今日も変わらぬ日常の混沌。


そして、その様子を遠巻きに見ながら、静かに紅茶をすする猫耳の少女──リリィ・ディビット。

彼女はこの船に「同乗」している借金取り。インベスト商会の金貸しであり、レイラの“監視役”でもある。


「ふふ。今日も仲良しだねぇ〜。……でも、そろそろ“返済”の話、するよね?」


「うああああリリィちゃんそれだけはぁあああ!!!」


──かくして、借金と商機にまみれた航海は、今日も元気に出航する。


嵐も、海賊も、亡霊も、そして神話のような奇跡も。すべてがこの海にある。


さあ、笑って怒って逃げまくれ! これが“リーフライン商会”の航海記録──そのはじまりの朝。

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