4R 必殺目潰しダート
薬草を探してある日森の中に入った。
ある日森の中と言えばお約束のアイツが出て来る訳で。
「がおぉぉー」
お嬢さんでもお逃げなさいでもなく、当然襲って来る。
「だっダート」
咄嗟に出た言葉がこれとは情け無い。
「ガアアー! ウオォーン」
あれ? 効いた。
そんな馬鹿な。
よく見ると熊は手のひらで目の辺を掻いている。
あっ、目に砂が入ったんだ。
今だ! ライス像射出。
ゴギャン。
またもや馬の像が熊の頭に直撃してゴロンと転がった。
「ライスシャワー送還」
•••え〜と、死んだかな?。
その辺の小石を熊に投げてみた。
ピクリともしない。
ただの屍の様だ。
俺はソレを収納して帰った。
父はまだ怪我で仕事が出来ないでいる。
「父さんどんな調子?」
「ああ、まだ腕が痛くてな」
腕には湿布の薬草をすり潰した物がサラシで巻いてある。
「今日は熊が出たから狩ったよ。ギルドに卸してくるね」
「だっ大丈夫だったのか!」
「うん、だって目の前でピンピンしてるだろ」
「たっ確かに。ホースなんちゃらって凄いな」
「凄いとは思うけど、使い勝手が難しいかな」
「そうなのか‥‥‥」
「まあね」
実際に難しいと思う。下手にバレると貴族や豪商には良くないかも知れない。アイツラには知られない様にしないとな。
「じゃあ熊売って来るね。暫くはこの辺の魔物や獣でお金は大丈夫だから、ゆっくり休んでよ父さん」
「すまんなあ。だけど気を付けろよ。俺みたいに怪我したら目も当てられん」
「うん、分かった。じゃあギルドに行くね」
そう言って僕は家を出て冒険者ギルドに向かった。
「今度は熊にウルフが数体かよ。
ちょっと食堂で待ってろ。
解体がてら査定してやるから」
「マール君査定出来たわよ。いらっしゃい」
「は〜い」
受付のお姉さんから金貨3枚と小金貨2枚貰い、この日は家に帰った。
いや嘘だ。
途中森に入りスキルでとある店を召喚した。
それは栗東トレーニングセンター(これより後はトレセンと書く)にある薬局だよ。いわゆるJRA関係なら出せる事が分かったからだ。
ピコン!
んっ、何だろう。
変な音がしたから何だろうと思ったら、目の前にステータス画面が現れて更新の文字だけが浮かんでた。
んっ? どうすんの。もしかしたら触るのかこれ。
僕はタップするみたいに触った。
ピコンピコン。
スキルレベルが2になりました。メインスタンドの召喚若しくは、スタンド内の商店が召喚無しで、商品の購入が利用可能です。
おお、さっきの薬局みたいに召喚しなくても、商品だけ買えるんだ。助かるな。じゃあ一度薬局を送還してと。
トレセンの薬局の商品の一覧見せてと念じたら、ちゃんと出てきて嬉しかった。僕は湿布薬を買った。
僕は家に帰って早速父に湿布薬を貼ってみた。
丁度薬草が乾いて張り替えの時なので良かった。
「おお、何だこれ、スーとするなぁ」
何かおかしい。ものの10分で腫れが引いてしまった。効きすぎだろこれ。それから夜まで貼ってたが、腫れも痛みも無くなったので、父は明日から仕事に出るそうだ。表でブンブンと剣を振ってた。
んっ、やっぱ効くの早過ぎ。早杉開発だね。




