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夢と現の間

作者: 深桜 夕月

「ん、ここは・・・?」 


その日、空澄(くすみ)は学校の桜の木の下で寝ていた。


「ねぇ香坂先生~。いつまで寝てるの?」


気付くと目の前には彼の生徒である和泉七緒(いずみななお)の顔があって、いたずらっぽい目で覗き込んでいた。


「ああ、和泉か・・・。ん? 何でお前がここにいるんだ? 今授業中だろ?」


「あ、ばれた?」


「全くお前って奴は・・・。次サボったら補習だって言ったろ」


「あらら。そうだっけ?」


呆れ半分に言う空澄に対し、七緒はケロリと笑って言ってのけた。


「そ・う・だ。じゃあこれから俺の特別授業やるか?」


ニヤリと笑って言ってみると、七緒は少し焦ったように立ち上がった。さらに少し距離を置く。


「えぇ~。それはヤダな。でも先生があたしのこと捕まえられたらやってもいいよ」


楽しそうに笑いながら七緒は走っていく。空澄も立ち、追いかける。が、桜の花びらが邪魔をしてなかなか捕まらない。それでもあと少しのところまで追いつけた。

空澄の手が七緒の腕にふれ・・・


「和泉捕まえ・・・」


その瞬間さっきまでそこにいた七緒はスー・・と消え、桜の花びらになってしまった。

空澄が捕まえたのは七緒ではなく、ただの花びらだった・・・


_______________________



「ん、ここは・・・?」


目を覚ました空澄は身を起こした。なんとなく頭が痛いし、だるい。

空澄のそばには桜の木以外何もなかった。


「そうか・・・また、みていた(・・・・)のか」


額に手を当て、そっと呟く。


「ああ、まだ仕事が残っていたな」


立ち上がり、校舎に向かって歩き出す。

その日、空澄は学校の桜の木の下で寝ていた。


あれ?三月のときも桜使ってなかったか?

はい!使ってました!!


どちらかというと、今回が普通ですよね。


さて、今回は奏ちゃんとの同テーマ作品第三弾です。

なんか意味分からんな~とか軽く思いながら書きました。


奏ちゃんの方も見ていってくださいね。


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― 新着の感想 ―
[一言]  切ない、切ないです。  何かもう本当文体がお上手です。  いつもお疲れ様です。  ……魅せられました……。  今後もご健闘ください。
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