第11話 悲劇の体育祭
私 小泉 咲希今日は体育祭の準備をしています!
ちなみに河上は借り物競走で鞁島は障害物競走で、静紅は100m走!
みんなそれぞれ色んな競技を行います!
「小泉さんあと少し!」
「はぁはぁ!」
「はーい!お疲れ様!」
「いや!こんなに!走る!なんて!聞いてないよ〜!」
「まぁまぁ、」「咲希は走るの苦手だからね〜」
「そうだよ〜!静紅変わって〜!」
「いや!私の100m走の方がやばいよ!」
「そうだった〜!」「バタ!」
「あ〜あまた倒れたよ、佐藤さん保健室連れて行ってくれる?」
「はーい!」
こんな感じに競技の練習や準備を行っております!
「ん〜?」
「あっ!起きた」
「小泉さん?大丈夫ですか?」
起きたら保健室の先生がきずいた。
「あっ、はい」
「小泉さんこれで何回目ですか?」「走っただけで保健室10回以上来ていますよ!?」
「あはは、すみません、私運動不足で……」
「はぁ〜」「ある程度休めたら体育祭準備に戻ってくださいね!」
「はい……」
「バタン!」
保健室のドアを先生が閉めた。
「……」
(私だってこんな自分嫌なんだからね!)
翌日
キーンコーンカーンコーン
「はーい!おはようございます!」「今日は体育祭本番です!」「頑張って1位目指せよ〜!」
「先生が言わないでよ!」
「ははは!」
生徒達は全員今日体育祭実行日となりました!
最初は静紅の100メートル走です!
「静紅ー!頑張れー!」
小泉が応援する。
「佐藤さんがんばって!」
「お姉ちゃん頑張って!」
「頑張れー!」
みんなが応援してる。
「?」
(誰かが静紅にお姉ちゃんって言ったような……)
「……」
「小泉さん?どうかした?」
他の子が話しかけてきた。
「ううんなんでもない!」
「そう?」
「……」
(気のせいかな?)
「小泉さん」
(げっ!河上だ!)
「佐藤さん頑張ってるね〜」
「う、うん」
「……」
(やば!この前のこと思い出しちゃった!)
「?」
「小泉さんどうかしたって……」
「え〜!」
「小泉さん顔真っ赤だよ!どうしたの!」
河上がビックリした。
「はぁ!私顔真っ赤!?」
(な、なんで……)
「保健室行くか?」
「ううんいい……」
(また保健室の先生に怒られちゃうし……)
その時
「あっ!佐藤さんが転んだぞ!」
「えっ!嘘!あの佐藤さんが!?」
みんながざわめいた。
(えっ!静紅が!)
「あっ!佐藤さん立ち上がったぞ!」
「……」
「静紅!頑張って!諦めないで!」
小泉が応援した時。
「ゴール!佐藤さん怪我しても立ち上がりました!そしてゴールにたどり着き!2位となりました!」
「佐藤さんが2位だって!」
「珍しいね……」
そう、静紅はこれまで体育祭で1位いがいとったことがなかったのである。
「静紅が2位か〜初めてだな……」
「次は障害物競走です!障害物を準備する生徒は、ただちに準備をお願いいたします!」
「次は鞁島くんだよ!」
「早く見たいねー!」
(ずいぶんとのモテっぷりだな……)
小泉が呟いた。
「鞁島は障害物競走か……」
河上が言う。
「昨日手、上げてたでしょ?」
「見てなかった……」
「おい!」
(まぁ私も見てはなかったけど……)
「障害物競走始まりです!」
「ピッピー!」
(あ、始まった……)
「おっと!鞁島くんが今リードです!」
「最初の障害物は網です!さぁどうやって潜りますか!」
アナウンスが話す。
「キャー!」
女の子達がざわめいた。
「あはは変な潜り方……」
小泉が言う。
「鞁島くん!すごいスピードで潜り抜けました!」
アナウンスが話す。
「た、楽しそう……」
「?」
小泉はなにか視線を感じた。
(気配が……)
「チラッ」
小泉が振り向いた。
「……」
(誰もいない……)
「どうかした?小泉さん?」
河上が言う。
「ううんなんでもない……」
「……」
河上は気になった。
「ゴール!1位は鞁島くんです!」
「キャー!かっこいい!鞁島くーん!」
女の子たちが騒いだ。
「次は借り物競走です!借り物のクジを準備する生徒は直ちに準備してください!」
アナウンスが話す。
「あ、次俺の番だじゃあね!小泉さん!」
「その言い方何とかならないの?」
「ならないよ!」
「あはは」
(なんかムカッとするな〜)
「キャー!河上くんよ!」
「イケメンだわ!」
「カッコイイ!」
女の子達がザワザワした。
(こっちもモテてるわね……)
小泉が呟いた。
「借り物競走始まりです!」
「ピッピー!」
「始まったわ!」
「河上くん私を選んでー!」
「ダメよ!私よ!」
女の子達が河上の取り合いをした。
(河上は誰を選ぶのかな?)
「選手たちは全員クジを引いてください!」
アナウンスが話す。
「こ、小泉さん!」
誰かが小泉さんに話してきた。
「えっ、私!」
(この子確か、私のクラスの清水くんだ……)
「来て!」
清水くんが手を出した。
「えっ、う、うん……」
小泉が手を取ると。
(河上は?……)
「!」
(河上、何で私を見てるの?)
(小泉……)
河上は呟きながら立ち止まっていた。
「河上くん!私を選んで!」
「私でしょ!」
女の子たちが騒いだ。
「あの、他のを引かせてください……」
河上はクジの人のところに行き、またクジを引こうとした。
「え、いいけど」
「おーと!河上くんが他のクジを引きました!」
アナウンスが話す。
「何で河上くん他のを引いたのかな?」
「選べれなかったのかな?」
「え〜何でー?」
女の子たちが言う。
「小泉さん!早く!」
清水くんが言う。
「う、うん……」
「……」
(河上……)
「最初にゴールしたのは清水、小泉ペアです!」
「佐藤さん来てくれない?」
河上が言う。
「河上くん?何で?」
「なんでもいいでしょ!早く来て!」
河上が手を引く。
「次にゴールしたのは河上、佐藤ペアです!」
「他の選手たちは次々とゴールしていきました!」
アナウンスが話す。
「まず!最初にゴールした清水、小泉ペア!」
「さぁさぁお題は?」
審判が紙を開く。
「気になっている人です!」
「え〜!あの小泉さんが?」
「あの男の垂らしが?」
女の子たちが話す。
「……!」
(えっ!私が……何で?)
「さぁ小泉さん!お答えを!」
審判が話す。
「えっ!」
小泉は戸惑う。
「……」
河上がその姿を見ている。
「河上くん……もしかして?」
静紅が話す。
「えー!?」
(どう答えるのが正解!?)
(どうしたらいいのー!?)
「わ、私は……」
「チラッ」
河上を見る。
(河上……)
「……」
小泉は少し悩んだ。
「ご、ごめんなさい!」
「タッタッタッ!」
小泉はその後走った。
「小泉さん!」
清水くんが慌てていた。
(小泉……)
河上が呟いた。
「ねぇねぇ河上くん?」
佐藤が話しかけてきた。
「何?佐藤さん?」
河上が聞くと。
「もしかして河上くん咲希を選ぼうとしたでしょ!」
「なっ!」
「ち、違うし!」
河上が慌てる。
「やっぱりそうなんだ!お題は最初なんだったの?」
佐藤がニヤニヤしながら聞いた。
「……」
「佐藤さん耳貸して……」
「?」
河上が佐藤の耳に手で隠して口を当てる。
「………………」
河上が話した途端。
「!」
佐藤がニヤニヤした。
「……///」
河上は口に手を置いて照れた。
「顔真っ赤だよ!河上くん!」
佐藤がニヤニヤしながら話した。
「ちち、違うし!これは!」
「何が違うの?」
「ニヤニヤ!」
そして
「お次は河上、佐藤ペア!」
「お題は?」
審判が紙を開く。
その頃
「はぁはぁ……」
(走ってきちゃった!戻らなきゃ!)
小泉が振り向こうとしたその時。
「あの、小泉さん……」
「?」
先程の清水くんが話してきた。
「清水くん……」
「さ、さっきはごめんね!急だったから……」
「じゃ、じゃあ?」
清水くんは期待していた。
「でも、ごめんね……」
「えっ?何で?」
清水くんは残念そうに言った。
「多分私といると何も楽しくないよ?きっと……」
「……」
小泉は過去のことを思い出す。
「わかりました……」
清水くんは悲しそうに消えていった。
「きっと、私といない方がいい……」
「きっと……」
「小泉!」
河上が慌てて小泉に話してきた。
「河上!何で!借り物競走は?」
「終わったよ」
「そっそっか……」
「……」
「……」
(き、気まずい……)
(はっ、そうだ、あの時のこと話そう……)
「あのさ?」「あのさ?」
小泉と河上が話した。
(か、被ってしまった!)
「いいよ先に……」
小泉が言う。
「う、うん」
「あ、あのさ、今のって告白されてた?」
「えっ!見てたの!」
「当たり前だろ!さっき隣にいたんだからさ!」
「……」
「で、答えは?」
「さっきも言った通り、振ったよ。」
「そ、そうか……」
「ねぇさっき何で私を見てからクジを変えたの?」
「それは……」
「何か変なことでも書いてあったの?」
「そ、そんなわけないじゃん!」
「ぷっ、あははは!」
小泉が笑った。
「な、なんだよ……」
「いいや、やっといつも通りの河上になったなって思って……」
「どういうことだよ?」
「別になんでもない!……」
「次は50メートル走です!」
アナウンスが話す。
「あっ、次私だからじゃあね!」
「う、うん」
「あっ!そうだ!」
小泉が立ち止まり振り向いた。
「?」
「河上はいつも通りに話してよね!絶対だよ!」
「!」
河上はドキッとした。
「じゃあね!」
小泉は走っていった。
「あ、おい!」
「……」
河上は少し考え。
「いつまで、こうしていようかな……」
「50メートル走の生徒はコートに入ってください!」
アナウンスが指示をする。
「では始めます!」
「位置について!よーい!」
「パンッ!」
合図で小泉達が走った。
「はぁはぁはぁ」
(走るの辛……)
「みんな走ってます!小泉さん頑張ってください!」
アナウンスが話す。
(言われなくてもわかってます……)
その時。
小泉の体がふらっとした。
(体が……)
「……」
小泉は倒れた。
「小泉が倒れたぞ〜!」
「だ、誰か保健室に!」
周りの人々がざわめきだした。
「何で倒れたのかな?」
「わざとじゃない?」
女の子達が話した。
「咲希!」
静紅が大きな声を出した。
(なんだろう誰かが走ってる音が聞こえるような……)
タッタッタッと誰かが走って来る音が聞こえた。
「意識はある。」
「保健室連れていくぞ!」
誰かが小泉の体を抱えた。
「キャー!〇〇くんが!お姫様抱っこよ!」
女の子達が話す。
(誰が私を運んでるのかな?)
(ダメだ、意識が……)
誰かが廊下を歩いてる時に小泉は意識が失った。
「おい!大丈夫か!おい!おい!」
誰かが小泉を起こそうとした。
「?」
「寝てるだけか……」
「コンコン」
「失礼します」
「ガラガラ」
保健室のドアを開けた。
「保健室の先生?」
(いない?)
「ドサッ」
小泉をベットに優しく下ろした。
そして布団をかけた。
「……」
誰かが小泉を見ている。
(ここは?)
(私、寝てた?)
(……)
「か……」
「?」
小泉が何かを言おうとしたのに気がついた。
「か、み、きくん……」
「!」
「……」
小泉が誰かの名前を言った時に、心に響いた。




