第10話 1人ぼっちの夏祭り
わたし、小泉 咲希 今年は河山夏祭りがあるが、私は行くかは迷っている。
「……」
(どうしようかな?静紅に1回LINE聞いてみようかな?)
小泉は携帯を出して。
「今夜河山夏祭り行かない?っと、送信!」
「ピコンッ」
佐藤からの返事がきた。
「わっ!もう返事きた!」
「咲希ごめんね!今夜塾があるんだよね〜、ほんとごめん!」
(あ〜そっか、静紅は夏祭りはほとんど、塾なんだった、忘れてた、。)
「分かったよ〜!っと送信。」
「ボスッ」
小泉がベットに頭を置く。
「他誰誘おうかな?」
「鞁島は、水族館に行ってからなんか嫌な予感というか、気まずいからちょっとやめておこう。」
(あっ、)
「河上なら一緒に行けるかも!」
「河上、私と一緒に、今夜、河山祭り行きませんか?っと、送信!」
(お願い!)
「ピコンッ」
河上から返事がきた。
「きた!」
「今夜?ちょうど暇だったからちょうど良かった。」
「はっ!」
(やった〜!行ける人がいた!)
「じゃあ、今日の6時30分に集合ねっ!っと。」
(やった〜!河上と夏祭りに行ける〜!)
「……」
(1人ぼっちにならなくて良かった……)
「ふんふんふっふーん!」
小泉は家の階段を下ると。
「咲希!ちょうど良かったわ!」
お母さんから呼ばれた。
「んっ?何?」
「今日誰かと夏祭り行くならこれ着ていきなさい!」
「うわぁ!これって!」
「そう浴衣よ!」
「うわぁ!綺麗!」
「私のばぁばから借りたの!」
「ちょうど物置部屋を掃除したら出てきたらしいの!」
「洗ってあるから着れるわよ!」
「いいの?」
「いいわよ!」
「誰かと行くの?」
「内緒!」
「?」
「できた!」
お母さんに浴衣を着せてもらった。
「綺麗じゃない!」
「うわぁ!ありがとうお母さん!」
「これで!男をおとしてきなさい!」
「もぉ!お母さんってば!もしお父さんがいたらどうするの!」
(まぁお父さんが今日仕事でいなくて良かった。)
「よし!準備OK!」
「行ってくるね!」
「行ってらっしゃい!気おつけてね!」
「うん!」
「あっ!咲希!」
「ん?」
「普通のサンダルじゃなくて下駄履きなさい。」
「えっ?下駄って家にあったっけ?」
「この前靴箱に埋まってたのよ。」
「ガサガサ」
「はい!」
お母さんに下駄を渡された。
「下駄も履けてほんとに夏祭りコーデじゃん!」
「靴擦れ起こすかもしれないから絆創膏は持っていきなさいよ?」
「はいはい、行ってきます!」
「行ってらっしゃい!」
「バタン」
ドアが閉まった。
(ん〜?遅いな?河上?)
(何かあったのかな?)
「ピコンッ」
河上からのLINEがきた。
「河上からだ!」
「ごめん急に家の祖父が来て!今日はランチ会することになったから今夜行けなくなった!ごめんな!」
「えっ……」
「……」
(河上言うの遅いよ……)
「うん!わかった!ランチ会楽しんでね!送信!」
「ピコンッ」
「小泉は今夜どうするんだ?」
「私は1人で夏祭り満喫してくる!」
「ピコンッ」
「そうか...」
河上は自分の部屋で。
「……」
(小泉...)
小泉のことを心配していた。
(今年もまた、1人ぼっちになっちゃった……)
「祭り行こうかな?」
「コテコテコテコテ」
下駄の音が鳴りながら、小泉は1人でお祭りの屋台の中に入っていった。
(今年は楽しめると思ったのにな...)
「ねぇ見て、あの小泉って女」「うわぁ今年の夏祭りも来てるとかさいやく〜。」「彼氏取られないようにしよ〜。」
私は鞁島に騙された時からずっと、私のクラスの子達が夏祭りで私が来ることに男が取られないようにされている。
他の女の子達にも避けられていたことに私は1人で夏祭りに来るようになっている。
静紅は夏祭りの時だけほとんどが塾であり、私は誰とも相手にされず、1人で河山祭りに来るようになった。
だけど、1番花火が見やすいところを見つけ、1人でそのところにいつも行っている。
「コテコテコテ、コテ」
(やっとついた...)
小泉が来たところは、河山祭りは、山が多いところであるため、祭りの隣にある山のてっぺんで、小泉は1人で花火を見ている。
「色々食べたし、もうそろそろ花火か……」
(やっぱり、1人だと寂しいけど...)
(落ち着くな...)
「ピロピロピロ、ピロピロピロ」
誰かから電話がきた。
(あれ?誰からだろう?)
「はい?」
「はっ!小泉!俺!河上!今どこにいるんだ!?」
(河上!何で!?)
「河上!ランチ会は!?」
「抜け出してきた!」
「えっ!」
「それより今はどこにいるんだ!?すぐそこに行くから!」
「...」
「いいよ別に...」
「良くねぇ!」
「……!」
「……」
「やっ、山の1番上...」
「山!?」
「プープープー」
小泉が電話をきった。
「おい!」
「あいつ!」
「はっ!河山は山が多いから祭りの山の近く!」
「あそこだ!」
河上は山の上まで走った。
「はぁはぁ!小泉!」
「何で私の為に……」
「くっ!はぁはぁ!」
「こいずっ!はっ!」
「ポロポロ...」
小泉は河上が来たとたん、ポロポロと涙を流していた。
「小泉...」
「お前...なんで泣いてんだ...?」
「私...の..為に...何で...?」
「なんでって!お前!いつも祭り!1人だったんだろ!」
「……!」
「何で...その...こと...」
「お前なんもわかってないんだな……」
「俺はどうやってお前を見てると思ってるんだ!」
「……!」
「ッ...!」
「私なんかに、そばにいると...」
「うわぁ、あれみて?小泉さんだよ?」
「小泉さんに、男取られないようにしよ〜」
小泉は頭の中でクラスの子達から言われたことを思い出した。
「ッ...」
小泉は手で涙を吹くと。
「ろくでもないことに...!」
小泉は河上に強く抱きしめられた。
「河上?」
「俺はずっと小泉が苦しんでいることは少ししか知らない……」
「かわッ!」
「だけど!」
「俺はお前を支えたい...」
「……!」
「だから、なんかあったら俺になんでも言え!なっ!」
「ッ...!」
(なんだろうまた優しさに包まれると...)
(熱い涙がでてくる...)
「うっ…!」
「泣くなよ!」
「だって...」
数時間後。
「スンッ、スンッ」
「泣きあんだか?」
「……」
「花火終わっちゃったな...」
「ッ...」
「また…」
「?」
「また、河上に助けてもらっちゃったな!ありがと!」
小泉がニコッと笑った顔が河上は。
「ドキッ」とした。
「また来ような!2人で!」
「わかった!」
キーンコーンカーンコーン
「はーい夏休みが終わり、楽しい1日はできたか〜?」
「はーい!」
夏休みが終わり少し涼しくなった季節になりました。
私達の学校、高田高校はこのぐらいの季節で体育祭をやるのである。
「今回の体育祭何がいい?」
と、先生が聞くと。
「短距離競走!」
「障害物競走!」
「あ〜はいはい静かに〜!」
「え〜っと、何個か言うから1人1つの競技を選べ〜、50メートル走がいい人〜?」
「はーい!」
生徒が何人か手が上がった。
「私も50メートル走やろうかな?」
「はい!」
小泉が手を上げた。
「え〜っと?」
「でれるのは5人までだから、」
「ちょうど5人だな!」
「決まりな!」
「次!借り物競走がいい人〜?」
「河上!お前これやれよ!」
河上が男友達に言われた。
「はぁ?めんどい!」
「いいじゃんいいじゃん!」
「手上げろよ!」
「はぁ、わーかったよ!」
「んっ!」
河上が手を上げた。
(河上は借り物競走か...)
今日の夏祭りコーデ!
小泉、白色の浴衣に金魚の柄で赤色の紐の黒の下駄にピンク色のヨーヨーの巾着。
河上、白色のティーシャツに黒の半ズボン。




