恋人と
人口増加……人口増加……とりあえず、私が産めばいいのかな?
村人で良さそうな人いないか探してみよう。
「クヴァレさん、ちょっと野暮用がありまして、
村まで出掛けてくるね」
「はい。いってらっしゃい。ナナシさん」
集落のいつものお店に行く。すっかり仲良くなった。女性店員のマリリンさんちだ。
「マリリンさーん 村で恋人募集している人っていませんか?」
「あらーナナシちゃん! うふふ! いるわよ! いるわよー!
そもそも村の男女比が男の方が多いから、選り取り見取りよー!
ぜひ紹介させてちょうだい♡」
「わぁ! 本当ですか!? 私でもいけると思います!?」
「イケルわ! もちろんよ!」
「わたくし自論がございまして、マリリンさんは人間の三大欲求ってご存じですか?」
「聞いたことはないけれど、大体の予想はつくわね。
つまり本能が強いかどうかとうことであってるかしら?」
「そうです! そうなんです!
私、ご飯も美味しく食べたいし、よく寝ないと一日中ぼーっとしちゃうし、
夜の方も激しく求められたいんです!!
私に合いそうな人ってこの村にいらっしゃいますか!!」
「うふふ。任せてちょうだい! ここをどこだと思っているの?
森の中よ? みんな本能や欲望には忠実なものばかり!
娯楽も少ない中で、する事と言ったら。んね☆」
わーい! 神さま! ここに連れて来てくれてありがとうございます! 改めて感謝致します!!
「早速、そうね。ライアンなんてどうかしら?」
ああ! あのゴリマッチョさんですか!? ごくり
「す、凄そうです! ぜひ! 是非とも紹介を!!」
私が早速紹介していただいたライアンさんと楽しくデートをしていると……。
「ナナシさん……」
「え? クヴァレ? どうしたの!?」
「遠見で見ました……その人は?」
「君はななしちゃんの弟さんかい? 俺はライアン! お姉さんの恋人候補だよ!
よろしくな!」
「こい……びと………」
恥ずかしい〜っ家族にデート見られるってこんなに恥ずかしいんだ!
ってあれクヴァレな、泣いてない!? ヤバい! 真珠が見られる!
「ああーーーっと、ごめんね。ライアン! ちょっと弟の具合が悪いみたいで……
今日はここで帰るね!」
「おう! 送ってくか? 俺が抱えて走った方が早いぞ」
「う……うううん。マリリンさんのところでちょっと休ませてもらってから帰るよ!
ありがとう。ライアン! またね!」
「おう! またな! 気をつけてなー!」
ライアンは気を利かせて去って行った。良い人や。
「とりあえず帰ろっか? 真珠出来てるよ!」
なんとか家まで帰ったけれど、クヴァレの様子がおかしい。
どうしたクヴァレ!?




