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⭕ 呪いの家 3


「 ──いくら人が住んでる気配がしないからって、土足で上がる事ないでしょうに!!

  全く、近頃のガキは親から “ 土足で家に上がらない ” って教わってないのかしらね!

  あ〜あ……掃除しないと… 」

「 ㌣㌍㍗㍍㌢㌘㌔… 」

「 はいはい。

  ……あぁ、そうそう。

  家の中に悪ガキが5匹も隠れてるらしいわよ。

  糞尿漏らされても困るから、驚かせ過ぎないでよ 」

「 ㌢㍗㍊㌫㌘㌧㌍… 」

「 はぁ?

  べたいの?

  駄目よ、べるのは駄目!

  餌ならちゃんとあげてるでしょ? 」

「 ㌣㌦㌧㍍㌻… 」

「 子供の肉がべたい〜〜?

  贅沢、言うな!

  アタシの言う事が聞けないなら、消すわよ 」

「 ㍉㌃㌦㌣… 」

「 そうそう、物分かりのいい子ね… 」


 アタシは空き家── 正確には空き家じゃないんだけど ──の持ち主の

 この団地では割りと有名人だったりする。

 アタシの家は鬼門と霊道が交わる珍しい場所なの。

 団地にわざわいが起きないように、結界が張られている。

 この家自体が結界の役目をしているの。

 この家では、怪奇現象なんて日常茶飯事。

 ポルターガイストも霊障なんかも珍しくない。

 幽霊だって普通にる。

 まぁ、幽霊には悪さをする力も無ければ、守る力も無いから、たたずんでいるだけで被害はない。

 なんの力も持たない幽霊なんて、可愛いものよ。

 厄介なのはアタシに憑いてるヤツ。

 って言う鬼の1種。

 コイツ()がアタシに憑いてる所為で、アタシには見えないモノが見えている。

 の餌は人間だから、悪い奴(犯罪者)なんかをターゲットにしてもべさせている。

 犯罪者がなか(なか)逮捕されないのは、べさせてるから。


「 ㌔㌶㌫㍍㍗㌦… 」

「 見付けたの?

  それじゃあ、アタシの家に土足で不法侵入したバツを受けてもらわないとね!

  確か… “ かくれんぼ ” をしていたんだったわねぇ?

  ──い事を思い付いちゃったわ!

  2度と悪い事が出来ないように、ずっと “ かくれんぼ ” させてあげましょう 」

「 ㌢㍑㌧㍊㌘㌍㌦… 」

「 耳囁きよ。

  悪い事をするたびに “ もういいかい? ” って囁かせるのよ。

  “ もういいよ ” って言ったら、べてもいいわよ 」

「 ㌣㌘㌍㌦㌻… 」

「 はいはい。

  そうよ、遠慮なくガブッといっちゃいなさい。

  だって彼等は小学生にも関わらず既に犯罪者なんだもの 」

「 ㍍㌢㍗㍊㍑… 」

「 ふふふ…。

  じゃあ、始めてもらいましょうか。

  “ 呪われたかくれんぼ ” をね! 」

「 ㌻㍊㌫㌍㌧… 」


 家の中で悪戯きのの力で神隠しに遭わされていた5人の子供へ、に呪いをかけさせた。


「 さて──、きみ達は形で “ かくれんぼ ” を終わらせるのかしらね?

  末永く楽しんでね、“ 呪われたかくれんぼ ” を──── 」


 に呪わせた5人の子供を、めいじて近所の公園に放置させた。

 雨が降れば目も覚めるでしょう。


「 さてと……これから暮らすんだから、掃除を始めますか… 」

「 ㌃㌧㌢㍍㍉… 」

「 勿論、アンタも手伝うのよ!

  アンタは、アタシの家の居候なんだからね! 」











 団地で割りと有名な “ 呪われた家 ” へ不法侵入して “ かくれんぼ ” をした5人の子供は、“ 呪われたかくれんぼ ” を終わらせる事が出来るのか────。


 “ 呪われたかくれんぼ ” を終わらせる為には、再び呪われた家へて、へ謝罪する事なのだが──、それを知らない5人は “ 呪われたかくれんぼ ” に悩まされ続けながら成長する事になるのだろう……。


 “ 呪われたかくれんぼ ” に悩まされるかれは、また別のお話で────。

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