【5話、作戦決行】
面白い前書き、後書きを書ける(入力できる)ように頑張ります
追いかける対象がまだ緑川になっているのだろうか、緑川は泣き言を言いながら逃げている。
「全員目を塞げ!アリア、閃光弾を!」
「うん!」
アオナミの指示でアリアが閃光弾を投げる、大きな音と光は耳と目を塞いでいても分かる程だ。
光が収まってから暁としおん、ワタシことサーヤが鬼……蜘蛛の上に乗る
「暁、しおん、目を狙うよ」
「「分かった!」」
ズバッッッ
暁としおんの目をナイフで切る、よろめいたしおんは蜘蛛の体の上から落ちて先に喰われた。
誰かが言葉を発する前に、痛みから自分の目を押さえつけている暁も突き落とす。
「嫌あァァァァァァ!」
「2名脱落、クリアまで残り4名、鬼は体育館です。」
「あと4人」
アリアの高い声の悲鳴と、ゲームマスター糸の冷静なアナウンスと、ワタシの声、入り交じったその音はどんな不協和音だったのだろう。
煩いものやことは嫌いだからどうでもいい、それよりも次に狙うプレイヤーを鋭い目つきで見る
「なっ……?!」
体育館の2階ともいえる場所で、自分では扱えないスナイパーライフルを構えている灰崎だ。
あの部分をなんと言うのか分からないし、そもそも体育館にそんな場所が無い学校もあるのだろうから上手く例えられないが、この距離と高低差なら問題はないだろうと判断し、蜘蛛の上から飛び移る。
「こっちに来るな!」
高い場所をとろうとしたのは褒めるけど、スナイパーライフルから手を離して慌てふためいていることは褒めれない。
ナイフを1本灰崎の腹に刺すとさらに慌てて仰向けに倒れ暴れだす。
「サーヤやめなさい!」
驚いてフリーズしていた薫子が下から飛んでこようとしている。それはそれは驚いたでしょうね、ワタシを弱いと思い込んでいたでしょうし。
サーヤは何をしているの?!蜘蛛を倒せばクリアできるのに、暁としおんを突き落としたことも、灰崎くんにナイフを刺したのもなんで?!
止めなきゃ、理由を聞かなきゃ、今は思い通りに動く体だから、天才柔道少女なんて呼ばれてても、誰かを助ける力がなければ意味がない!
「話を聞かせて!」
そう問いかけてもサーヤからの回答は、あたしの顔に向けて投げられたナイフだった
薫子は武器を持ってない、けれども柔道の経験と思い通りに動ける体はかなり強い武器となり、ワタシが鬼に喰われる確率が上がる。
近接戦が得意なら、こちら側に近寄らせなければいい。なら軽めにナイフを投げれば、選択肢に″避ける″が出てくる。
ナイフを投げたことで1本無くなったのは痛手だが、武器が閃光弾しかなく武術等の経験のないアリアなら1本でも問題はないだろう。
こういうのを殺戮ショーと言うのでしょうか?