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プロローグ

自分のこれからの人生に悲観、絶望し、自殺する者が後を絶たない今の世の中。

自殺は罪が重く地獄行きなど言う者、輪廻転生しこの世で新しい生が始まると思う者、死んだらこの世界の一部になり無となると信じる者。


「俺は死んで異世界転生するんだぁぁぁあああ!!!」


枯れ枝が震え、静かだった森が騒ぎ出す。あの叫んでいる人間は何だと枝で休んでいた鳥が飛び立ち苛立ちを顕にする。


その音をかき消すかのように鈍い音が地面を伝わり周囲の木々をいっそう揺らす。地面は鈍い音で感じ取る。


あぁ、ぶつかった奴は確実に死んだなと。まだ断定するには早いかもしれないが粘度の高い水分が体の隅々に吸収されていくのがわかる事で確信へと変わっていくのだ。

さっきまで騒いでいた木々も、少しでもお零れに預かろうと必死で木の根から吸いあげようとしてくる。なんと浅ましい奴らであろう、だがコイツらが付け腐り落ちる実やそれを狙う五月蝿い鳥の汚物のおかげで私も助かるのだと思えばこの水分を渡すのも吝かでは無いというものだ


水分はもう横たわる人間から絞り取れない

森の中にある廃墟の屋上から、1人の男が自殺した。




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