３分ホラークッキング
テケテッテテテテ～
テケテッテテテテ～
テケテッテテテテテッテッテ～♪
「これよりオペを開始します」
両手を上げたまま頭を下げ患者へと視線を下ろす。
「腹部切開、患部の除去、そして縫合まで３分で行います。――メス」
ズバッと横にメスを払い荒々しく腹部を切開した主治医。激しく血が飛び散る事よりも時間の方が大切だ。
「大腸に癒着した患部を切除する」
「こちらに予め患部を切除した患者が用意してあります」
「うむ！」
隣のオペ台に用意された健康な患者は腹部が解放され横たわっていた。
「縫合に移る」
チクチクと適当な手つきで縫合された痕は実に荒々しく美しさは何処にも無かった。
「オペ終了！ お疲れ様でした！」
こうして、患者は患部を取ること無く放置され死んだ。
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