表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最後の1日  作者: hyo
第2章
6/16

07

「えっそんないきなり東京とか、無理だって!お客さんだって全く見込めないでしょ!」


恐怖に染まった春奈の顔を、俊は笑って吹き飛ばした。


「そんなに心配することないって!まずは路上でいいし、それに、、」


俊はホームページのコメント欄を春奈にずいと見せつける。

地元のファンからのコメントが並ぶ中、一番上にあるのは今まで見覚えのないハンドルネームだった。


「東京に来てください、、って、まさかこの1件のコメントのために行こうとしてるんじゃないよね?」


「まさかも何も、それ以外に行く理由なんてないでしょう!」


俊の言葉に、後ろで聞いていたメンバーが笑いを被せる。


「まぁ1回くらいやってみてもいいんじゃない?せっかくみんな免許取ったんだし、旅行みたいなもんじゃん!」


そんな勢いだけの初めての東京遠征を、春奈は止めることができなかった。



東京遠征のきっかけを作ってくれたコメントの主は、ライブが終わってすぐに声をかけてきた。

「yumi1234」

予想通り、女の子だ。

制服姿、聞けば近くの高校に通っているらしい。


こんな地方のローカルバンド、どうやって知ったのか。

皆の疑問に、彼女はたまたまですと笑った。


「そっちに旅行に行ってた友達がたまたま見つけて、私に教えてくれたんです!私あんまりライブとか行ったことなくて、興味があってつい。」


そんな出会いをきっかけに、彼女はワンズの東京ファン1号、そして東京のマネージャーとなった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ