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プロローグ

新企画でござる。純粋な俺TUEEEE系なので、悪しからず!

 人類が繁栄するこの世界。


 朝起きて、ご飯を食べて、昼間は学ぶなり働くなりをして、またご飯を食べて。


 午後になったら各々自由に行動をして、夜にはまたご飯を食べて寝る。


 人類はいつだって平和に暮らしていた。


 ──はず、だった。


 いつからか、魔物と呼ばれる超常の生物が大量に発生した。元々確認されていた動物と似ているような、それでいて傍から見ても脅威とわかるようなものが多い魔物は、見かけ通りの行動をした。


 すなわち、人類を脅かしたのだ。


 鋭い牙や爪を持つもの、炎を吐くもの。氷を放つもの、天候を操る者。


 果ては倒すと何故か「経験値」がより多く手に入る魔物まで──


 魔物達は、それぞれの力を(もっ)て、ヒトを苦しめた。


 原初の魔物が発生してからわずか3ヵ月。国がひとつ滅んだ。なかなか栄えていた国だったが、魔物などという存在に対する対策間に合わなかった──まだ対策を立てられる段階ではなかったが──のだろう。国は火に焼かれ、人々は腐り果て、すべてを魔物達に喰われた。


 これはまずいと立ち上がった国は、当時存在した196カ国中10カ国のみ。他の国は「国民の真意を──」と言っているうちに滅んだ。


 残された国々は互いに手を取り合い、魔物に対する研究を始めた。

 同時に、新たな職業として『ハンター』を認め、各国に『ハンターズギルド』を設置した。


 当初は荒くれ者やクズの集まりになることが懸念されたが、自然とマトモな人達が集まった。


 彼らは既に人類のために戦う覚悟ができていたのかもしれない。故に、各々鉄製の武器を用いて狩りに出かけた。


 人類史上最初の戦闘の結果を端的にいうと、鉄の剣で魔物は倒せた。


 初めの敵は猪豚のような魔物。重い突進は岩をも砕くが、直線的なので回避は容易い。

 避けたそばから大剣で首を落とすことに成功したのだ。


 再生能力はないらしく、そのまま死に絶えた猪豚型魔物は闇色の光となって消えた。

 消えた先に現れる、謎の箱。木でできているようで、恐る恐る開けてみれば、中には肉、牙、そして何故か人類の通貨である「パナ」が少量──


 最初のハンターは、これを報告し、いよいよ狩りが始まったのである。



 ──時が経つこと、136年。

 最初のハンターはもちろんのこと、当時生きていた人物は例外なく寿命を終え、世代は変わった。


 100年も経てば魔物は「お金と経験値の塊」と認識されるようになり、大概の人は好んでハンターになった。


 もちろん、狩りの途中で死ぬことだってある。が、それ以上に見返りが大きいのだ。


 魔物にもよるが、落とす箱から出てくるパナの量は万や億を超えるものがある。もっとも、山奥にいるような竜種、深海にいるような海人種、天空の果てにいるような天人種など、駆け出しなら発見された瞬間に蒸発させられるような相手に限った話ではあるが。


 その竜種、海人種、天人種すべてを下した男達が、ようやく現れた。


 出現と同時に「運命(さだめ)」と諦めざるを得なかった脅威を仕留めた存在。


 彼らのリーダーは、いつしか『勇者』と呼ばれるようになった。

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