ポンコツ剣姫とポンコツメイド
え?今俺どういう状況!?
コンビニに入ったらロリ巨乳に異世界に飛ばされて?飛んだ先で剣姫の裸に僕のなにがしを当てちゃって? 更にはその剣姫が結婚結婚言いだして? 断ったら泣かれて? それをなだめている
は?
「わ、わかった! でもね! 俺たちはまだ会って1日しか経ってない、もっとお互いを知ってからでも遅くはないと思うんだ。違うかい?ほら、涙をふいて」
「う、うん。・・・ふきふき」
「待てーい!! それは俺のズボンだ!」
「いいじゃないか、君と私は婚約したも同然なんだから」
「そういうことじゃなくて! 涙くらい自分の袖で拭けばいいだろ!」
「細かい事気にしてると良い男にはなれんぞ」
「なんか聞いたことある言葉だな! そもそも君の名はなんと言うんだ!」
「あ、私? クレアクレア」
「テキトー! 名前も知らない相手と婚約していいの!?」
「いいわけないだろ!」
「だよね! え、今俺逆ギレされた?」
「未来の主人よ。名を名乗れ」
「お前は侍か! 俺はタクミ、津込タクミ」
「タクミ、、。そ、そっか」
「特にコメント無し!」
待って、ちょっと待ってくれ。読んでいるみんな、すげー疲れるんだけど!
「今日はもう夜だ。タクミ、改めて明日からこの世界を見て回るとしよう」
「そうだな」
「じゃあ、よっこいせっと」
「もう一緒に寝る!?寝ちゃう!?」
「だ、ダメか?(ウルウル)」
くっ!かわいい!
「い、いいけど・・・」
クレアとベッドを共にする異世界初日、クレアの体はとても良い匂いがした。
いきなりこんな事になって寝れるわけがない。そもそもさっきまで気絶してたから寝てたようなものだし
寝ているクレアがこっちに寝返って、スゥスゥと寝息を立てているのが聞こえる
はぁ、こうやって見ると本当に美人なんだけどなぁ。こんな子と結婚できるなんて、普通に考えたら人生最高の出来事になるはずだ
「お、おい・・・」
クレアの腕が俺の腰回りに置かれる、ほぼ密着しているじゃないか!心臓の音が聞かれてしまうそうだ
気持ちよさそうに眠りやがって、こっちは男心を弄ばれているというのに
あ、あれ?
クレアがスルスルと俺の体に手足を伸ばす
「いた、いた、いたたたたた!」
え? クレア寝てるよね? ものの見事に関節技をかけられてしまってるんですけど!
なんて力だ!全然動かない!
クレアが関節技を解くのに3時間くらいかかりましたとさ。とんだ災難だよ!!
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「ふぁ~」
いつの間にか寝ていたようだ。身体中がギシギシいってるんだけど、、隣にクレアの姿は無かった、先に起きたんだな。
何とはなしに起きて部屋を出たんだけど、でっか! お屋敷じゃないか!
その前にだ、いきなり風呂場に落ちて、気絶してからこの寝室に運ばれたせいで、ここがどこなのかさっぱりわからないぞ!
悩んでいてもしょうがないし、とりあえず適当に歩いてみるか
ほえ~、立派そうな絵画にシャンデリア、石像ときたもんだ、貴族だなぁ。
お、メイドさんがいるぞ
「すいませーん」
「どうかなさいましたか?」
「クレアさんってどこにいます?」
「クレア様なら外で剣の稽古をされているかと思いますよ」
「えっと、外にはどこから行けば?」
「そこの階段を降りてまっすぐ行けば玄関がございますので、そこからどうぞ」
「ありがとうございます。ところでおメイドさん?」
「わ、私のことでしょうか?」
「そうです」
「私に、何か?」
「制服のボタンを掛け違えてズレてますよ」
「あ!申し訳ありません!すぐに直しますね! ヌギヌギ」
「ここで脱ぐんじゃないよ!更衣室でやれーい!」
「す、すみませーん!」
朝っぱらから大声出しちゃったよもう!
クレアの時もそうだったんだけど、初対面なのにつっこまざるを得ないせいで、いきなりため口になっちゃうんだよなぁ。個人的には不本意なんだけどしょうがない。もう大体わかってきたよ、ロリ巨乳が言ってたこの訳あり世界の”ワケ”ってやつが