いきなり剣姫と結婚しようとしています
ドボンッ!
「あっづ!熱い熱い!!」
ジタバタしながらもなんとか立ち上がる。びっくりしたー! 何?お湯?
辺りを見渡すと、どうやら僕は温泉の中に落っこちたらしい。あのロリ巨乳め、もうちょいまともな所に飛ばせんのか
「はっ!!」
割と近くで声が聞こえた
「うん?・・・ぅわ!」
後ろを振り向くとなんと!目の前に一糸まとわぬ美女が立っているではあーりませんか!! 長い黒髪に透き通るような白い肌、そしてダイナマイトなバディ!
ブルブルブル!
涙目で震えている、これはビンタからの右ストレートからの後ろ回し蹴りでノックアウトされるパターン!
「こ、こここ、こっちを見るなぁ!」
美女は自分の全裸が見られていることに気づき、とっさに両手で隠した・・・顔を!
「バ、バカ! 顔を隠したら大事なところが丸見えだろう!」両手で目元を隠しながら叫ぶ。中指と薬指は開いているけど
「そ、そうだったー!」
美女は慌てて顔を隠していた両手で大事なところをなんとか隠す、ところが
「か、顔も見るなぁ!」
がばっ!
「なっ! 何を!」
「こうすれば見られまい!」
美女はなんと俺の視線から逃れるために抱きついてきた! 確かに、抱きついていれば俺に恥ずかしいところを見られないが
いろんな所が当たってるんだよお!
「お、おい! どうするんだ! 抱きつかれたままじゃ動けないぞ!」
「だって、離れたら見られるだろう!」
「そうなんだけど!」
や、やばい、、必死に抑えていたアレがアレしてしまう!鎮まれ!鎮まりたまえぇ!
「き、き、きさま!///」
「なんでしょう?」
「今私の下部に当たってるのは、そ、その・・・あ、あれなのか!?」
「・・・イエス!!」
ゴキッ!
「アッハーーン!!!」
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「う、うーん」
ここは? ベッドの上なのか?
「起きたようだな」
さっきの美女がベッド横の椅子に座ってこっちを見ている。さっきはすごく慌てていたけど、普通にしていると切れ長のクールな目がとても魅力的だ。
「君が、ここまで?」
「他にできる人はいなかっただろう。私が運んだ」
「ありがとう、重かっただろう?」
「ま、多少はな! しかし、こう見えても私は日頃から身体を鍛えているからな。そうでもなかったぞ」
「そっか」
「そんことより君は一体何者なんだ? 私の屋敷は厳重に守られている、お風呂場に侵入するなど絶対に不可能なはずだ。それに君のその恰好は見たことがない、どこの国から来た?」
「そうだな~。遥か遠い場所から来たとしか言えない。見慣れない服装だったのもそのせいだ。なぜあんな所に現れたのかは俺にもわからない、大いなる力によって空間転移させられたんだ、強制的に。だから、あそこにいたのは不可抗力なんだ!信じてもらえないと思うけど・・・」
なんてめちゃくちゃな説明してるんだと自分でも思うよ。そもそも説明になってないし。
「・・・かっこいい!」
「え?」
「いいじゃないか! ”遥か遠くから来た”?”大いなる力に転移させられた”?そんなセリフ人生で1回くらい言ってみたいものだ!」
「そう?」
「そうだ! 私も戦士のはしくれ、かっこいい言葉と共に強大な敵を打ち倒す、憧れだ!」
目をキラキラ輝かせている。動かなくてしゃべらなければ絶世の美女なのに、なんなんだこの人は
「君は戦士なの?」
「まぁ、そうだな。代々ソードマスターの家計で、人々からも剣姫と呼ばれている。日々魔物を狩り、魔王討伐を悲願としている」
「本当に!?すごいじゃないか」
「だが、それも今日までだ・・・」
「そうなのか? 何か深い事情があるんだね」
「結納の儀はいつにする?」
「は?」
「だから、結納の儀はいつにするのかと聞いている」
「ごめん、全然話が見えないんですけど。結納結納って、俺に言ってる?」
「君以外に誰がいるんだ! 生まれたままの姿をまじまじと見られ、何より君の荒ぶる狼が私に接触し、子どもができてしまった。もう結納するしかあるまいて!」
「何を言ってんだよ! 裸は見ちゃったけど、狼は服越しだったじゃないか!段階をすっ飛ばしすぎぃ!」
「き、君は、純潔な女の裸体を舐めるように見回し、さらにはあんなことやこんなことをやった上に、ゴミのように捨て置くのだな!・・・グスン」
「ちょっと!泣かないでよ!」
え?今俺どういう状況!?