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放課後の魔少女――十年の孤独  作者: 結城コウ
第四幕「記憶の街」
74/106

序奏 高原詩都香

サブタイトルと章タイトルをミスっていたので修正します。

「本気で言っているんですか……?」

 詩都香(しずか)は目を伏せたままそう言った。目の前の二人が、何か得体の知れない別の生き物のように見えた。

 一人暮らしを始めた矢先に、父の元同僚を名乗る二人の男性から訪問を受けた。弟の結婚式にも来てくれた二人だった。

 そのお礼も兼ねて精一杯のもてなしを、と久しぶりに気合を入れてお茶を出した詩都香に、彼らは予想外の要請を切り出してきた。

「――本気です。あなたのせっかくの力を有効に使わないのは、我が国と国民にとっての重大な損失です」

 片割れがそう断言した。

 手をつけられもしなかったティーカップの中で、紅茶がみるみる冷めていった。

「それに、室長もきっとそう望まれたはずだ」

 もう一人は、よりにもよって亡父を引き合いに出した。

 呆然とする詩都香の胸の内に、どす黒い闇が生じた。

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