お茶会と手合わせ②
「息が整ったら、次は俺と手合わせしてくれ。」
「え、ウォルター珍しいじゃない!?」
ウォルターの申し出に、ソニアが驚いた声をあげる。
「…たまにはな。」
リリアの休憩が済んだところで、ウォルターとの対戦が始まった。
ウォルターはサイラスとは違い、相手をからかうような素振りは
一切見せなかった。
先ほどの対戦を見て、リリアのクセを掴んだのだろうか。
リリアが打ち込むところには、すでに棒を構えている。
ウォルターが薙ぐのをリリアが避けると、避けた先にすぐに打ち込んでくる。
力で押されているわけではないのに、リリアはどんどん追い込まれていった。
最終的には、木に背をつけてしまったところで、棒を首に突き付けられ、
あっという間に勝敗が決まった。
「…まいった。」
「ウォルター…強かったわね…」
ソニアが呆気に取られて呟く。
「…かっこよかったか?」
真面目な顔でウォルターに聞かれたソニアは、焦って答えた。
「そ、そうね!でも、一度リアムが戦っているところ、見てたものね…!」
「いや、一回見ただけで僕の動きを先取りしたのは、やっぱりすごいよ!
ウォルターありがとう!すごく勉強になった!」
「いや、こちらこそ。」
そう言ってウォルターは、少し離れた場所に座りに行った。
「残念だったが、俺と手合わせした時よりも動きにキレが出てたな!
これは、ウィルには勝てちゃうんじゃないか?」
サイラスが楽しそうに言った。
「ウィルもリアムとやるだろ?」
「俺はいいよ。負けそうだし!
あとでサイラスに稽古つけてもらうよ。それより、もう一杯お茶飲もう!」
ウィルは軽やかに笑いながら、お茶の用意を始めた。
疲れていたリリアは、心から「助かった!」と思った。




