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第六章『南愁公路』編 あらすじ
薊国を出た姜子蘭一行は、夏羿族を率いて北地を経由しつつ、北から虞を目指すこととなった。
ひとまずの経由地として、維氏の北端、常山城を目指すこととなった。夏羿族と、今まさに維氏に攻め寄せている北方騎馬民族、勲尭との間には因縁がある。姜子蘭たちは、勲尭と戦い夏羿族の雪辱を晴らす手助けことを条件に、その後、虞を救うために助力することを求めたのである。
雪解けの頃、維氏の領に攻め寄せてきた勲尭相手に、維氏の宿将たる楼環は苦戦を強いられていた。
しかし姜子蘭らの援軍もあって、勲尭族を攘うことに成功する。
姜子蘭たちはこの地でさらに維氏からも募兵を行い、四千の兵を率いて虞の北端――北岐三連城を目指すこととなった。
姜子蘭は兵を二手に分け、北岐三連城を目指す。その道行きは平坦ではなく、将兵ともに疲労困憊しつつも、ついに虞の北端に至った。
姜子蘭の軍師たる子狼は、北岐三連城を攻めるにあたり、まずはその西の支城たる沃周城を攻めることを提言する。そして制周城にいる城主、顓項とその軍が援軍に来たところを叩くという策を行うこととなった。




