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第一章
未知のウイルスが残していった負の遺産。人々の遺伝子に異常を与え、寿命を縮めてしまった。短命に終わる命を治療するために、万能細胞による正常な遺伝子の移植技術が発展した。
より特殊なある条件をもとに、短い時間で数秒、長い時間のものでも数分で万能細胞がどんな細胞からでも作れるようになった。
より短時間でできるようになった技術で、数多くの遺伝子や細胞の実験が進み。その研究の過程、操作されたDNAで生まれた歪んだ危険な生物。
不安定な構造のDNAのため、生きたまま体が崩壊するので、安定を図るために、新しい遺伝子を求めて、生きているものを襲い。それらを糧に生きようとする貪欲さがあり、そして何よりも凶暴で凶悪であった。
それが目の前の女の子供の姿をした生物だった。
大体外見が子供の姿をしていて、大人しい健気なふりをしていることが多い。
そいつら全般を『外敵危険生物』と呼び、政府機関が設けた秘密組織に討伐やデータの管理を任せていた。
アタシはその中の一員だった。