第一章 仕事終わりから少女に戻る
生きることを諦めない。
あんなに人を傷つけている奴等がのうのうとしているのに、それに屈して消えたくはない。
確かに生きる意味をなくしそうになる。
置かれている状況は苦しみだから…
いつでも逃げられるから何度も立ち向かう。
同じ意見がなくても間違っていないのなら…
アタシはそうして明日に進むんだ。
生きることに迷ったとしても、生きて戦うことで探すんだ。
正々堂々と…
その日はミッション以外、特に変わったことがない休日だった。
アタシは、7人の男子達と通信を切ってから、結晶化した生物のデータや組織に報告するための資料などを入れたデータチップを小物入れに入れ、鞄に仕舞った。
「さーて、一仕事終わった…」
家に帰ってもいいのだが、気持ち的にも少し気分転換したい。
「クリームソーダ飲みたいな…」「あそこに行くか」
人を捕食する危険な生物と戦ってから、いきなり"普通の日"に戻る。
これが日常なのだ。
一般人からしたら、戦闘してからのごく普通の日常だなんて、精神がおかしくなる!と思うかもしれないが、アタシだって歳相応の女性であることを忘れないでほしい。
現在中学生なのだ、青春を楽しみたい。
戦闘直後なのにどうして平常心ですぐに切り替えられるんだ?と聞かれれば、それは環境がそうさせたんだとアタシは云うだろう。
確かに、ごく普通の女子中学生とは違う、心理状態だなと思う。
クリームソーダを飲むために、アタシは駅へと向かった。目的のクリームソーダがある喫茶店は、ここから離れていた。




