二九話 君が無事で…
西棟の最奥にある部屋へと辿り着いたジェルヴェールたち。
扉越しに視線を送った彼らの目に映ったのは、部屋の中央に据えられた巨大な檻。鋼鉄製の格子で組まれたその檻の中に、囚われの身となったソレンヌとエドの姿があった。
「レオ!?どうしてここに!?」
扉と廊下の仕切りは鉄格子になっており、すぐに誰が来たのかが分かったエドは、驚きに目を見開いてレオポルドに声をかけた。
「んーっ、んんーっ!」
その声に重なるように、くぐもった呻き声と、椅子の軋むような音が響いた。
「「ラシェル!」」
レナルドとフェルナンが同時に声を上げる。目を向ければ、ラシェルが椅子に縛り付けられ、口に猿轡を噛まされたまま激しく身をよじっていた。
「お、おおお前たちはな、なに者だプー!?No.8様はど、どうしたんだプー!」
不安を隠しきれない、ひどく動揺した声が上がった。ジェルヴェールたちが振り返ると、檻の脇にいたフウタが、ぶるぶると体を震わせながらこちらを見据えていた。
「お前か!ラシェル達を攫ったのは!今すぐ解放しろ!」
レナルドが怒りに燃える瞳で叫び、鉄格子を強く掴む。
「レナルド王子、落ち着いてください。まずはこの格子を何とかしなければ」
ロランが冷静に声をかけるも、フウタはなおも狼狽しつつ口を開く。
「No.8様が負けるはずがないプー!ど、どうやってここまで来たんだプー!?」
「No.8というのは、あの双子の少女たちのことですね?なら安心してください。今頃、私たちの仲間が相手をしています。ああ、それとNo.9とかいう男もいましたね」
ロランが落ち着き払った声で答えると、その言葉に見張りの兵たちの間に動揺の色が広がる。
直後、どこか遠くで爆発音が轟き、建物全体がわずかに揺れた。戦闘の余波がここまで届いているのだ。
「う、うろたえるなプー!ど、どうせこいつらは檻の中までは入って来られないプー!」
フウタは自らを鼓舞するように叫んだが、声の端に隠しきれない焦りがにじむ。
「この程度の鉄格子で、私たちを足止めできると思いましたか?こんなもの、焼き切ってしまえば無意味ですよ」
ロランは静かに手を掲げ、そこに紅蓮の炎を宿す。そして、そのまま炎を纏った掌を格子へと押し当てた——が。
ジュッという音と共に、炎の輝きは急激に弱まった。
「……っ、威力が落ちた……!?」
意外そうに目を見開くロラン。
「皆さん、その鉄格子にはストレンジの威力を八割方削ぐ術的な付与が施されていますの」
落ち着いた口調で、ソレンヌが内情を明かす。
「なるほど。ならば、部屋の側面を破壊して侵入するしかなさそうだな」
ソレンヌの説明を受け、ロランは顎に手を当てて思案した。
正面の扉は牢のように鉄格子が嵌められ、突破は困難。ならば隣室に回り込み、横から侵入するほかないと判断する。
廊下と部屋を隔てる鉄格子は、男性の太腿ほどもある極太の鋼材で造られており、通常の力ではまず破れない。
「私に、お任せください」
ロランが隣の部屋へ向かおうとした時、サビーヌが一歩前に出て制した。
「……貴女は、確かルイーズ嬢の——」
「サビーヌと申します。ロラン殿下、ここは私にお任せいただけませんか?」
丁寧な所作ながら、どこか芯の強さを感じさせる口調でサビーヌが言う。
「し、しかし……いくら貴女が優れた侍女だとしても、ストレンジが効かぬこの格子を破れるはずが——」
ロランが言いかけたその時、フウタが意気揚々と口を挟む。
「その通りだプー。おいらに感謝するプー。この部屋一帯は全部、おいらが“造り直した”から、ストレンジなんて一切通じないプー!諦めるがいいプー!」
フウタは鼻を鳴らし、勝ち誇ったように肩を揺らす。
「ストレンジが効かないなら、残るは物理破壊か。そんな真似ができるのは、ラクロワ家かミュレーズ家くらいのものだろ!?レオポルド、お前……ラクロワ家の人間だな?お前なら、やれるか?」
レナルドがわずかな希望を込めて問いかける。
「……申し訳ございません。俺の力だけでは、この格子を破壊することは……できません」
レオポルドは悔しげに拳を握りしめ、唇を噛んでうつむいた。
──お祖父様や兄上なら、きっとこんなもの……。
悔しさと無力感が胸を焼いた。
ラクロワ家はストレンジが主流のこの国において、異質ともいえる“肉体鍛錬”の家系。
その血を引くレオポルドですら歯が立たぬとなれば、サビーヌのような細身の侍女に突破は到底無理だと、誰もがそう思った。
「ぷぷぷ……やっぱり無理だったプー。こんな鉄塊、身体能力で壊せるわけないプー。お前らの希望は潰えたプー!」
フウタは勝ち誇ったように口元を歪め、せせら笑う。
「驕る豚は、醜いですね」
低く、冷ややかな声がフウタの笑いを断ち切った。
「な、なんだと!?おいらの話をちゃんと聞いてなかったのかプー!?」
「ええ、しっかり聞いていましたよ。けれど、救出組の中で、私を含めてあと二人は、この鉄塊を破壊できます」
「ば、馬鹿なっ!普通の人間にそんなことができるわけないプー!はったりだプー!」
「……普通の人間でなければ?」
サビーヌの声音に、一切の揺らぎはなかった。
ルイーズの侍女として仕えているサビーヌ。
彼女のストレンジは、戦闘向きではない。それでも、ルイーズの訓練相手として選ばれ続ける理由がある。
それは、桁外れの身体能力だ。
確かに、腕力だけならレオポルドには及ばないかもしれない。だが、技術、瞬発力、体幹、そして正確な“破壊”への理解と実行力において、彼女は決して劣ってはいなかった。
彼女が言う“あと二人”とは、総帥、そしてポールのことだ。
その二人と並べるほどの実力が、サビーヌにもある。
「……ふん。見せてやりましょう」
誰に言うともなく呟き、サビーヌは鉄格子の前に立った。
その手の甲で、中央部の格子を一本ずつ、軽く叩いていく。
三本目、四本目……そこで足を止めた。
僅かに息を吐き、両脚を肩幅に開いて腰を落とす。拳を握り、姿勢を整えた。
空気が張り詰める。
その小さな体に宿る、信じ難い力の予兆に、誰もが息を呑んだ。
「離れていてください。破壊します」
周囲に短く忠告を投げかけたサビーヌは、静かに拳を構える。
次の瞬間、目にも止まらぬ速度でいくつもの打撃を鉄格子に叩き込んだ。
男の太腿ほどもある極太の鉄格子は、その一撃ごとに悲鳴を上げるように軋み、数発目には砕けて飛び散った。
鉄が裂け、人が通れるほどの穴がぽっかりと開く。
一瞬、場の空気が凍りついた。
サビーヌの規格外の力に、その場にいた誰もが目を見張る。
彼女の実力をある程度知っていたソレンヌとエドでさえ、その破壊力までは把握していなかったのか、目を見開いて言葉を失っていた。
だが、サビーヌ本人は至って冷静だった。
ただ鉄格子の核となる部分を見極め、そこへ的確に圧を加えただけのこと。感情も誇りも込めず、理と訓練に裏打ちされた動きだった。
「さて、お嬢様方を返していただきましょう」
涼やかにそう言い放つと、サビーヌは何事もなかったかのように室内へと足を踏み入れる。
「お、お前たち何をぼさっとしてるプーッ!?さっさとこいつらを始末するんだプーッ!!」
正気を取り戻したフウタが金切り声を上げ、見張り達に命じる。
命を受けた彼らは慌てて武器を構えた。
「室内に入れば、こちらのものだ」
「エルヴィラに怖い思いをさせた報い、君たちで晴らさせてもらうよ」
レオポルドとヴィヴィアンが、見張りたちの動きに呼応するように躍り出る。
しかし、彼らの手から放たれたストレンジは、またもや空を切った。力は掠れ、発動しない。
「だから言ったプー。この部屋の構造そのもの、おいらが全部作り直してるプー。ストレンジは通じないプー!」
フウタの得意げな声が室内に響く。
だが、レオポルドは肩をすくめて一言。
「……ならば、ストレンジを使わなければいいだけのこと」
静かに剣を抜いたレオポルドは、武器を構えた敵に一直線に突進する。
その背を追うように、サビーヌも動こうとしたその時。
「……ルイーズ嬢が、いない」
不意に背後から呟かれた声が、場に静寂をもたらした。
それはジェルヴェールのものだった。鉄格子が壊れた直後、真っ先に室内を見渡していた彼は、そこにあるはずのアクアマリンの煌めきを見つけられず、無意識に言葉を漏らしていた。
サビーヌは瞬時にその声を拾い、鋭い目で室内をくまなく見回す。だが、どこを見ても、自らが仕える主人の姿は見当たらなかった。
「サビーヌさん、姐さんは別の部屋にいる。恐らく、そこの丸い男が知っているはずだ!」
エドの叫びと同時に、サビーヌが弾けるように動いた。
一瞬でフウタとの間合いを詰めると、スローイングナイフを懐から取り出し、躊躇なくその切っ先をフウタの喉元に突きつけた。
「お嬢様はどこです。アクアマリンの髪の少女です。居場所を教えなさい」
「プ、プヒィィィッ……!」
眼孔を見開き、玉のような汗を滴らせながらフウタは悲鳴を上げる。
その時だった。背中に、電気が走るような殺気を感じ、サビーヌは即座に身を翻す。
「……女性の背後を狙うとは、関心しませんね」
「敵である以上、女子供に手心は要りませんよ」
サビーヌの背後に現れていたのは、鋭く剣を振り抜こうとする刺客。
だがその刃を受け止めたのは、サビーヌではなくジェルヴェールだった。
彼は素早く間に入り、抜いた剣でその太刀を弾き返していた。
「な、No.12様っ……!」
フウタは助けが来たことに歓喜し、甲高い声を上げた。
「フウタ。あなたは下がっていなさい。邪魔です」
「は、はいでプー!」
No.12の冷たい一言に、フウタは慌てて頷き、壁際へと逃げようとした。
「逃がしません」
その背に、サビーヌが静かに言葉を放つ。彼女は手にしたナイフを迷いなく投げた。
ナイフは正確に軌道を描き、フウタの頬をかすめて血を滲ませた。
「プヒイィッ!?い、痛いプー!怪我したプー!」
フウタは掠っただけの傷に大袈裟に悲鳴を上げ、泣き喚く。
「フウタ!」
No.12がフウタの元に駆け寄ろうとした瞬間、その進路に立ちはだかったのはジェルヴェールだった。剣を構え、無言のまま相手から目を逸らさない。
「……本当に、嫌になりますねぇ」
No.12は眉をひそめ、小さく呟く。
「あなたは、随分昔に死んだと報告があったはずなのですが……。別人かとも思いましたが……どうやら、本物のようですね」
その声は誰にも聞こえないほど静かだったが、確かにジェルヴェールへと向けられていた。
冷気が、ジェルヴェールの周囲に漂い始める。
ストレンジの力が抑制されたこの空間で、発動できるのはせいぜい空気を凍てつかせる程度。だが、No.12は理解していた。純粋な戦闘力において、肉弾戦になればジェルヴェールの方が優位だと。
「ラシェル、無事か?今、解いてやるからな」
ジェルヴェールを正面に据えたまま、No.12は焦りを感じていた。ストレンジが使えない今、打開策は限られている。
その時、別の方向から聞こえてきたのはレナルド達の声だった。
No.12の目が細められる。
──人質に使えるか……。
新たな標的に目を付け、彼らの元へ向かおうと足を踏み出したその瞬間。
ゴォッ。
前方で火の玉が閃き、目の前を遮った。
「君の行動など、お見通しだ」
現れたのは、ロランだった。毅然とした姿勢で、レナルドたちとNo.12の前に立ちふさがる。
「強い力が出せなくとも、君を足止めする程度なら、二割の力で充分だ」
ロランに背を向けることもできず、背後にはジェルヴェール。No.12は完全に挟まれていた。
「ふ……ふはははは!」
突然、No.12が狂気じみた笑みを浮かべる。
「さすがですね。中央騎士団の団長と副団長を足止めできれば問題ないと思っていましたが……こちらの読みが外れてしまいましたね」
そして、サビーヌの方へ視線を向けた。
「ルイーズ嬢の侍女。これは、盲点でしたよ……!」
その言葉を最後に、No.12の姿が掻き消えた。
「っ、消えた……!?」
「……決戦の日には、まだ早い」
ロランが辺りを警戒して見渡すと、突如として風が室内に吹き抜けた。
そしてその風が耳元をかすめ、先ほどの言葉だけを残して、No.12の気配は完全に消失した。
「No.12様、待ってくださいプー! おいらを見捨てないでくださいプー!」
必死の声で懇願するフウタだったが、No.12からの返答は最後まで返ってこなかった。
敵の気配が完全に消えた後、ロランたちはすぐに行動に移った。
サビーヌが檻を破壊し、囚われていた人々は次々に救出されていく。
「ありがとうございますっ!本当に、ありがとうございます!」
解放された人々は涙ながらにロランたちに礼を述べた。その中に、ラシェルの姿もあった。
「よかった、ラシェル。君がさらわれたと聞いた時は、心臓が止まりそうだったよ」
「レナルド様ぁ、フェルナン様ぁ。こわかったですぅ!」
ラシェルは涙を堪えきれず、レナルドの胸に飛び込んだ。
「もう大丈夫だ。私たちがいる。何があってもラシェルは、私たちが守るから安心して」
レナルドは彼女を強く抱きしめ、静かに囁いた。
そんな二人を、少し離れた場所から黙って見つめる姿があった。
両手を固く握りしめ、唇を噛み、視線を床へと落とす。抑えきれない複雑な感情がその表情に滲んでいた。
その手に、そっと優しい温もりが重なる。
驚いたように顔を上げたソレンヌの目の前には、ロランがいた。
「ソレンヌ嬢……君が無事で、本当に良かった」
ロランは眉尻を下げ、深い安堵の表情を浮かべていた。
その穏やかな眼差しに、ソレンヌの胸がぎゅっと高鳴る。
「ロ、ロラ──」
言葉を紡ごうとしたソレンヌの手を、ロランは静かに取り、額にそっと押し当てた。
「間に合って……本当に、よかった。君に何かあれば……私は、きっと耐えられなかっただろう」
まるで愛の告白のようなその言葉に、ソレンヌは双眸を見開いたまま固まってしまう。
わずか数秒の沈黙が、彼女にとっては永遠のように長く感じられた。
その静寂を破ったのは、別の場所から響いた声だった。
「レオ、サビーヌさん!姐さんを……早く、姐さんを助けなきゃ!」
エドの声が焦燥と痛みに滲む。
「エド、無理するな!お前、血が──!」
「私のことは後でいい!私たちのせいで、姐さんは捕まったんだ。私が……私が弱くて人質になったばっかりに!」
レオポルドが支えようとするのを払いのけ、エドは負傷した脚を引きずりながら、なおもルイーズのもとへと向かおうとした。
「おい、ブータ! 姐さんの居場所を早く教えろ!」
エドは捕らえられたフウタの元へと近寄り、荒々しい口調で怒鳴りつける。
「知らないプー。知っていたとしても、お前たちには教えないプー!」
「家畜の餌になりたくなかったら、正直に話した方が身のためですよ?」
サビーヌが静かにナイフを取り出し、鋭い目つきでフウタの首元に突きつけた。
「ほ、ほ、本当に知らないプー!この部屋に連れてこられた人たちしか、おいらは知らないプー!」
フウタは涙目で首をぶんぶんと振り、必死に弁明する。
「チッ……役立たずが」
サビーヌが舌打ちをして睨みつけると、フウタはショックを受けたように目を見開いた。
「お、お前たち……ひどいプー……おいら、役立たずなんかじゃないプー……!」
追い討ちをかけるような言葉に、フウタの繊細な心は砕け、ぽろぽろと涙をこぼしながら泣き出した。
「私はお嬢様の捜索に向かいます。失礼いたします」
サビーヌはフウタを無視して一礼すると、ロランたちに背を向け歩き出す。
「待って、私も──!」
「エド、ダメだ。その身体じゃ無理だ」
追いかけようとするエドを、レオポルドがすかさず止めた。
繰り返し頭突きや蹴りを繰り返していたことで、エドは頭部と利き足を負傷していた。
今の彼女にとって捜索は無謀と誰の目にも明らかだった。
「おい、何をしている!さっさと脱出するぞ。こんな危険な場所に、いつまでもラシェルを置いておけるか!」
「そ、そうですぅ。こんな怖い場所、もう居たくありません!みなさんのおかげで私は無事でしたし、早く帰りましょ?」
それまで完全に二人の世界に入っていたレナルドとラシェルが、揉めているエドたちに向かって声をかけてきた。
だがその言葉に、場の空気が一瞬で凍りついた。
『ルイーズがいない。』
先ほどからそう何度も伝えているのに、まるで聞こえていないかのように「帰ろう」と言い放つ二人の姿に、一同の視線が険しくなる。
「レナルド王子……それは、ルイーズ嬢を置いて撤退するという意味ですか?」
ロランが無表情のまま、レナルドの前に立ちはだかる。
「い、いや、決してそういう意味では……。ですが、ルイーズの居場所が分からない以上、一度体勢を立て直した方が──」
「そんな悠長なことをしている間に、手の届かない場所へ連れ去られたらどうするつもりですか!」
怒号が室内に響き渡った。
ロランの声音には、抑えきれない怒りが滲んでいた。
仮にも一国の王子が、自国の民を見捨てるとも取れる発言をした。その浅慮さに、ロランの堪忍袋はとうに切れていた。
「……怒鳴って、申し訳ありません。サビーヌさん、ジェルヴェール。ルイーズ嬢の救出を頼みます。今この瞬間にも、敵は逃げようとしているかもしれません」
深呼吸をして気持ちを整えたロランは、冷静に命じた。
サビーヌは「承知」と短く頭を下げ、ジェルヴェールも「御意」と頷いてすぐさま捜索へと向かった。
「ルイーズ嬢の捜索には、信頼できる者を向かわせました。私たちは、ここに残された領民たちの脱出を最優先しましょう。レナルド王子たちは、先に王都へ帰還していただいて結構です」
ロランは冷淡とも取れる口調で言い放ち、廊下に出ると外へと続く壁を力強く破壊し、脱出口を確保する。
彼らが通ってきた通路の先からは、まだ戦闘音が微かに聞こえていた。
エドはなおも「私も行く!」と駄々をこねていたが、ソレンヌの必死の説得により、しぶしぶながらも脱出に加わることとなった。




