自己紹介
ヴェネ・イアル
死神学校に成績不十分により留年した。
プルソン家ベリアル家に次ぐ3大貴族の生まれ。
寿命所持量七十五年
イモータル
人々の寿命喰らい不死になった者
死神
自らの寿命を武器に具現化してイモータルを倒す職業
リリアーネ
白髪の少女。寿命所持量一万年 エルフの血を持つ
アザゼル・ダリア
一年C組の担任。長身の男の教師担当教科は歴史と生物
プルソン家
この世界の王。血筋には拘りがなく寿命の多さで養子に引き入れたりする。
エルフ族
千年前に原因不明の病によって絶滅した一族
寿命所持量が多く死神としても優秀な一族だった。
「好きな食べ物はなに?」
「趣味は?」
「休日はなにしてるの?」
と、言った説明攻めをこの休み時間にリリアーネはしてくる。
「あーうるさい大体なんでお前はここに居るだ?プルソン家に養子に入ったんじゃないのか?」
めんどくさそうに嫌そうに顔を歪ませた。
「あーそれね、断ったよ。」
リリアーネはそう言って不満そうな顔をした。
「なんなんだよ、その不満そうな顔はプルソン家の養子になれるとかこの上ない名誉な事だぞ」
「だって、プルソン家になったら今までの名前とか家族を捨てないといけないんだよ、私はお母さんに貰った名前も捨てたくないし、大事な弟がいるから断ったよ家族は大事だからね。」
リリアーネは寂しそうさっきとは別人のような口調で話した。
「そうか…」
さっきのテンションが高さから急にテンションが低くなったのでどう声を掛けるのかわからなかった。
「じゃ、趣味は?特技は?」
「は?」
(切り替えはやっ)
さっきの寂しそうな様子が嘘のようにさっきの明るい様子に戻った。
「私の事教えたよ、イアル君も一つぐらいは質問に答えてよなんでも良いから。」
(特技か…)
昔、料理を下手ながらに作ってお母さんが喜んで美味しい美味しいと喜びながら食べてくれた事を思い出した。それからも母に褒められたい為に料理を作っていたな。
「料理」
「あ…」
その思い出を思い出してしまったせいか自然に口から
料理と言ってしまった。
「料理か…良いね〜私も美味しい料理弟に作ってあげたい〜」
リリアーネは羨ましいそうに、こちらを見た。
「これからよろしくねイアル君」
その俺に向けられた笑顔は普通の男なら数秒秒殺で惚れられると思ったが、俺は入学式の時教頭に怒鳴られてる時に一人だけリリアーネが肩を震わせて笑うのを我慢をしていた時の事を思い出して一気に冷めた。
「俺はお前を入学式で笑った事覚えてるからな」
「バレてたんだ…」
「私はあの時の入学式でイアル君の事好きになったからお友達になりたいんだ」
あの入学式に好きになる要素とお友達になりたい要素がどこにあるんだ。
「俺はお前をお友達として認めてないぞ」
「名前と趣味を教えたし自己紹介もし合ったらそれは、もうお友達だよ」
都合のいい事を言う。リリアーネは何を考えてるのかわからない。表情を隠す為かいつも笑っている。
「意味がわからん」
考えるのも疲れてきたので、俺はリリアーネの方をそっぽ向いて机に突っ伏して残り少ない休み時間をたぬき寝入りする事にした。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
1日1話を目指して頑張っていきます。