リリアーネ
ヴェネ・イアル
死神学校に成績不十分により留年した。
プルソン家ベリアル家に次ぐ3大貴族の生まれ。
イモータル
人々の寿命喰らい不死になった者
死神
自らの寿命を武器に具現化してイモータルを倒す職業
「一年A組四番リアス・デレア寿命六十五年」
そう言って次次の新たな一年生を水晶の上に手をかざして浮き出た数字が寿命として現れ、それを大声で言う教頭
(コレ普通に嫌じゃね?女子で言う所の体重を大声で発表される並みに)
そう思いつつ次次に公開発表される寿命を聞いていた。
(今の所80人発表されて寿命が百年以上なのが二人、八十年〜七十年が三十人まぁ普通か…)
寿命は百年あると優秀、八十年だと凡人のなかでは上の方後は普通というのが皆んなの認識だ。
中には何百年に一度とんでもない寿命保持者がいるけどそんな事滅多にない恐らくそんな奴がいたら次の
プルソン家の当主はそいつに決定だな。
プルソン家は、三大貴族のトップに君臨しこの国の王だ。
代々血筋というものにはこだわりがなく優秀さ=寿命が多い者を養子として引き入れている。
(今の国の王は確か初老のおばさんだったな、確か寿命は二百年だっけ?今思えば歴代の王は女が多いな)
そう思っていると隣の人が肩を軽く叩いた。
「ねぇ、ちょっと?おーい?」
そう耳元で俺に囁いた。
「うわっ?!」
「あ、やっと気づいた大丈夫?」
そう言ってニッコリ笑った。女の子に目を見張った
まるで世界が神様が丹精込めて作ったに違いないほど、白くて透明な肌、髪は透き通る白い白髪、極め付けには目の瞳は他の人とは違うルビーのようにキラキラしていた。
そんな顔がガチ恋距離に居たら平然となんかしていられず時が止まったように脳が停止してしまった。
そんな俺をまたしても彼女は
「え?ちょっと?!」
肩を揺さぶられて俺はハッとしてやっとのことで現実に帰ってきた。
「な、なに?」
「名前何回も呼ばれてるよ。」
そう言って前を指差した。
周りは俺を見ていてそれでいて水晶の横に立っていた教頭は冷ややかな目で俺を見ていた。
それを横から見ていた白い彼女は吹き出しそうになるのを堪えるように肩を振わせていた。
俺のこの子に対する好感度が一気にマイナスへと下がった。
(コイツ絶対いい性格してやがる)
そう心の中で思っていると
「ヴェネ・イアルいい加減来なさい!!」
今学期初の教頭先生のお叱りを受けて、急いで前に出て教壇の上にある水晶に手をかざした。
「一年C組二番ヴェネ・イアル寿命七十五年」
少々怒った声色をしながら発表された
(五年減ってる…)
確かに一年の実習の時に使ってしまったから妥当だと思うけど、確実に少なくなってきていることに少々怖くなってきた。
「次、一年C組三番リリアーネ」
「はい」
そう言って周りの人達注目されつつ白い彼女もとよりリリアーネは前に行った。
(苗字がないと言うことは孤児院出身か?)
この学校の学費は安いまた死神という職業は死亡率が高い分給料は物凄く良い、年中人手不足の為生徒もイモータルの討伐に参加するともよくある。
その為死神は孤児院出身がかなり多い。
貴族は個人の家庭教師をとっている所が多い為俺みたいな奴は逆に珍しい
ざわざわ
周りが騒がしい。
「え?嘘でしょ?」
「水晶て壊れるだ」
「ドッキリとかなにか?」
周りの新入生がざわめくなか教頭はしきりに何度も水晶を確認して言った。
「一年C組三番リリアーネ寿命1万年」
言葉にならない悲鳴をあげるしかなかった。
ありがとうございました。