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死神学校の留年生  作者: いえい
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二回目の一年生

「ヴェネ・イアル成績不十分により留年に処す」


そう言って渡された留年通知を見てイアルは平然としていた。周りはざわざわと後ろの方で驚いていたがイアルは気にしなかった。


「おい、イアルどうするだ?家に怒られないのか?ヴェネ家と言えばプルソン家、ベリアル家、に続く三大貴族の名家だろ?」


そう言って一ヶ月後に二年生に上がる同級生に興味本位に 聞かれた。

(名前…なんだっけ) 


「そんな家もうとっくに俺を見捨ててるよ、頭も悪い、寿命もあまりないそれを知って家は俺を見捨てた。俺には優秀なお兄様がいるから、今更俺が留年した事を知っても関心はないよ、まぁ学費を払ってもらってるだけありがたいか…」


そう、暗いことを言うと同級生は心底ビックリした様な顔をして言った。


「でも、イアルお前の寿命は確か入学発表の時は、寿命80年あったじゃないか?確かに名家さんにとっては普通かもしれないけど、ある方だと思うぜ、確かにこの世界ではをイモータル(不死者)を殺す為に寿命を一回一回武器に具現化して戦わないと殺せない寿命=強さだ、イアルお前は成績は悪いけど、体術はこの学年の中では1番強いそこんとこ忘れんなよッ!じゃあな!」


そう言って俺の背中をバシッと叩いて、教室の外に居る友達の方に行ってしまった。

慰めているつもりなのか、そうでないにしろ同級生の言葉は心の底に響いた根が明るい奴の言葉は真っ直ぐ届く


ヴェネ家にない明るい真っ直ぐな性格だ、一家に一人欲しい。

(ありがとう名前も知らない同級生)


そう心の中で言った。時だったガラガラと勢い良く扉が開く音がした。


「あ、イアル俺の名前忘れてると思うからもう一度言うわ。ユンて言うからな、忘れんなよ!!次のクラスで孤立したら俺のクラスに遊びにこいよ!」


そう言って、ニカッと笑って扉をまた勢い良く閉めた。


この時はじめて留年した事を後悔した。


「あー最悪だ」


そう後悔しながら一ヶ月後の2回目の入学式を迎えた










ありがとうございました。

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