あとがき
最後までお読みいただきありがとうございました。
ここからは後語りとなります。
本編のネタバレを踏まえた内容となりますので、あらかじめご了承ください。
『この物語について』
「頭を使わずに書ける楽な話で毎日更新しよう」
そんな低い志から、この話はスタートしました。
しかし何故か途中から余計な設定が増え、思ったほど楽な話ではなくなってしまいました。
唐突に前編・後編とか出てきているのはその影響です。
さすがに一晩では書く時間が足りなくなりました。
ストーリーは何も考えずに進めました。黒晶石でふわっとした起伏を用意したくらいでしょうか。
RPG風ファンタジー物にしたのは楽だからというのもありますが、単純に剣と魔法の世界が好きだからです。特に魔法使い。
できれば筋肉ダルマのファイターとかも書きたかったけど、それはまあ、いずれ。
『キャラについて』
・フィー
しゃべらせるのが楽な子にしようと思った結果、あんな感じになりました。
だいたいノリと勢いで生きている。
それだけだったはずなのに、途中から雨後の筍のように設定が生え、古代の魔法使いに作られた殺戮人形とかいう、よく分からない生き物になりました。
やりようによっては悲愴な過去に思い悩む場面もやれそうでしたが、似合わんなということで却下に。
本人の才能は魔改造と黒晶石のおかげなので、その機能のなくなった現在はただの凡人。これからは人並みに思い悩みながらも突き進んでいくことでしょう。
・カスミ=イチジョウ
ソロだけだとネタがないから仲間を増やそう、ということで生まれたキャラ。
テンプレートないじめられっ子で、フィーと違う点として「本当に凡人だから戦闘では貢献できない」というのが特徴。
もしもフィーがどんどん別の町へ行って難しい冒険へ挑むようだった場合は置いて行かれる宿命でした。まあ、そういう展開にはしませんでしたが。
気が付けばこの子も、黒晶石の販売ルートを両親が作っていた、とか設定が増えていました。
フィーの適当な性格を見習った感じでたくましいセリフが出る場面は、書いてて結構楽しかったです。
・シノブ=アキハラ
黒晶石関連を思い付いた辺りで、フィーたちについてくれる味方がほしいな、と思って生まれたキャラ。
他人に構いたくないけど放っておけないという、これも非常にテンプレートな性格をしています。
根が善人気質なのがかえって悪く働いて、カスミにしろマサカゲたちにしろ放っておけず、本編のような形で振り回される役どころに。
動かしやすいので書いてて非常に楽でした。
ただ、あまりフィーと漫才させ過ぎるとカスミの存在感が消失するので、かえって気を配らねばならない立ち位置でもありました。
・マサカゲ=スズナリ
テンプレートな小物敵役を担ったキャラ。
人より優れた理想的な自分、というものに憧れる男の子。そんな動機付けはしましたが、カスミの件以外であんまり分かりやすい悪事をしなかったので、敵役たり得たのかどうか。
本来、こういうキャラをメイン敵として据えるのはあまり好みではなく、もっと背景を作ってやりたいところなのですが、この物語ではあえて省いてやってみました。
どうにも一方的な役回りだったので、最終的にミカゲ共々、冒険者として再起できるような展開にしました。
何度か名前を書き間違えたのは内緒。
・ミカゲ=コトハ
人生なめてる系女子。扱い的にはマサカゲより悪い立場に置かれたキャラ。
やったこととしては黒晶石を使ってのマッチポンプに失敗。
あとシノブを暗殺しようとした件は彼女がツテを使って行わせています。
マサカゲが担えなかった黒幕ポジションを全部おっかぶせたため、かなり損な役回りとなりました。
最終的に、ヨミじいさんに憧れるという色物ポジションへ。あれも思い付いたから入れてみただけです。
ちなみに取引していた魔法使いは、古代の文献をあさって力をつけた、いわば第二の外法士になろうとしている人物です。
・マシロの受付
フィーと同じで特に何も考えずに作ったキャラ。
マシロが平和な町なので、そこから「冒険者が居着いてくれるといいなあと思っている受付」という形になりました。
実はギルド長だったりはしませんし、影のギルド長をやっていたりもしません(当初はやろうと思っていた)。
・ヴェイン
特に何も考えずに作った鍛冶屋のドワーフ。
物語の雰囲気が雰囲気だったので、やけにいい人になりました。
工房で直接注文を請け負っていいのかとか、儲けを出そうとしないブラックな職場だとか、そもそも何専門の工房なんだとか、そういう深いところは設定していません。
場所がマシロだからうまく回っているのでしょう、きっと。
・ヨミ
ご都合系キャラその一。
当初はぽっと出のつもりが、後半から出番が増えました。
フィーの状態を相談する相手としてはうまく機能していました。
ただミカゲの辺りの立ち回りはちょっと都合よくやりすぎた感はあります。
「占いで分かった」という強弁が通るのはよくも悪くも便利。
・声(外法士)
ご都合系キャラその二。
物語は、後になって未知の魔法的なものを持ち出したり全く新しい人物によって問題が解決したりといったことがあってはいけません。
こういう存在は出来るだけ最初のうちに明示しておくべきです。
……まあ、後から即興で思い付いたので先出ししようはなかったのですが。
何はともあれ、こいつもよくも悪くも色々動いてくれました。
大体都合の悪い部分をごまかしたり、複雑な情報をどう渡して説明すればいいか、その辺りを強引に解決してくれました。
不都合な部分はおおむね神か悪魔に押し付けられるもの。
とはいえ、この手法に頼りすぎるのは創作上よくないので、こいつは大きな反省材料です。
『全体を通して』
雑。とりあえずその一言に尽きます。
例えば初めて黒晶石を見つけた時、最終的なフィーの設定ならばもっと反応や変化があるべきです。が、実際にはそうなっていません。
そこを含め、要素同士の分かりやすい関連付けの描写というのが全く足りていませんでした。
理由は単純で、アイディアのほとんどをほぼ即興で考えていったので、どうしても後付けでつないでごまかす形になっていたからです。
最初から設定と流れを決めておけばもう少ししっかりした話になった、かもしれない。
反省点は多いですが、勉強になった部分もあります。
特に毎日投稿は、人目に付きやすいということが実感できました。また評価やコメントもこの作品が一番多くいただけました。
投稿サイトならでは、という側面は強いのでしょうが、なんだかんだ反応がいただけると、やはりうれしいものです。執筆のモチベーションに大きくつながっていました。
この作品はひとまず完結ですが、これに懲りず、また何か物語を書いていこうと思います。
もし見かけましたら、よろしくお願いします。
最後に謝辞を。
「一日ひと狩り冒険者」を読んでくださった方。
評価をつけていただいた方。
ブックマークしていただいた方。
コメントしていただいた方。
ツイッターでいいね、リツイートしてくれた方。
皆様ありがとうございました。




