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一日ひと狩り冒険者  作者: kuro
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冒険一日目 薬草採取

 私はフィー。冒険者を目指してはるばる町へとやってきた。

 早速、冒険者ギルドへ直行だ。


▼▼▼▼▼▼▼▼


 ギルドに入ると女性の受付さんが出迎えてくれた。

 私は自己紹介をして、冒険者になりたいと伝えた。


「はい。フィーさんですね。ではまず職業の適性を見ます」


 受付さんが用意してくれた水晶に私は手を乗せた。

 水晶が光ってたくさんの文字が浮かぶ。


「フィーさんは色んな職業に適性があるようです。でも一番飛び抜けているのは魔法使いですね」


 魔法使いとは、その名の通り魔法を扱う職業だ。

 ちょっと安心した。私は女だから筋力にそこまで自信はないし、遠くから攻撃が出来る職業なのは、モンスターに近づかなくて済むわけだからありがたい。


「今はまだ仮登録となっています。まずはこの依頼をこなしてきてください」


 受付さんから渡された依頼書を読む。

 薬草を一束(ひとたば)、指定の場所から持ち帰って来る、とのことだ。


「これが終われば正式な冒険者です。頑張ってくださいね」


 受付さんに見送られ、私は町の外へ向かった。


▼▼▼▼▼▼▼▼


 町の外にはモンスターがうろついている。

 でもこの辺りは比較的弱いものばかりで数も少ない。

 私は依頼書に載っている通りの場所へ移動する。そこには薬草の原生地があった。

 近くにはモンスターもいない。私はすぐさま採取を始めた。


▼▼▼▼▼▼▼▼


 日が暮れるまで薬草を取った私は、ギルドへと戻ってきた。

 受付さんが笑顔で出迎えてくれた。


「おかえりなさい。お仕事はどうでしたか?」


 私は受付さんに、取ってきた薬草を渡した。


「まあ、こんなにたくさん? 一束で良かったんですよ?」


 そういえばそうだった。張り切ってやり過ぎてしまった。


「大丈夫ですよ。多くて困ることはありませんから」


 よかった。特に怒られることはなかった。でも気を付けなくちゃな。


「初仕事お疲れさまでした。これにて依頼達成です。同時に正式な冒険者として登録完了です。おめでとうございます」


 これでいよいよ私も冒険者だ。祝ってくれた受付さんに、私はお礼を言った。


「いえ、お礼なんて必要ありませんよ。今日の成果はあなたの力の賜物(たまもの)です」


 そう言うと、受付さんはカウンターの上にたくさんの銅貨を置いた。


「今回の依頼の報酬です。多めに薬草を持ってきてくれたので、少し追加しました。次回もぜひ頑張ってくださいね」


 いいのかな? と私が迷っていると、受付さんが「遠慮せずに」と言ってきたので、素直に受け取ることにした。銅貨は全部で百枚あった。


 私はそのまま宿へと向かった。部屋を取って、食堂で夕食を取った。

 無事に冒険者になれたことを自分でお祝いしようと思ったが、お金がもったいないのでデザートを追加するだけにした。


 一日が終わる。

 部屋に戻った私は、明日も頑張ろうと思いながら、ベッドで眠りについた。

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