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爆縮と体温の機知(3)

近くの踏切

赤い踏切で

目の前に電車がやって来る

フィルム映画のような

窓枠の光が見えた

全ての枠が違うシーンだ

奥行きがあるようだから

レンタルDVDの棚みたいで

一本だけ借りたいと思った


スピードと風が

意味があることのように

見えたり、聞こえたりするのは

あなたが、自分のリズムを

持っているからで

それを無理矢理に

変えてしまうことなんて

きっと、しない方が良いんだろう

慣れるまで苦しむということを

忘れているのだ

だから、一つずつということに

反応したのだ

それなら出来ると

なんとなく、思ったんだろう


あの音が消えると

目の前の遮断機が上がった

他人に開けられた扉のような

急かされる形があった

人が行き違うシーンだ

登場人物であるようだから

演劇やドラマの舞台の上みたいで

引っ張られて歩こうと思った


耳奥に残った音で

自発的を勘違いしている

たまには、良いと思う

他人に促されることをして

新しい感覚を得ることはある

だけれど

それに慣れてしまったら

次は、どうするのだろうか

あなたは、次という形を

誰にも相談せずに

たった独りで

決めたことがあるだろうか

大抵の人がある筈で

その感覚は

亡くなるまで

持っておかねばならない


あの音が聞こえると

後方で遮断機が下がっていく

この時間は、間隔が狭いようで

帰路にとっては壁みたいである

通る人が立ち止まるシーンだ

第三者として見れば

人が止められる状態は

何処か異常なようで

ルールとしては

正常で適切である

なんで止められたのか

それを考えた方が良い

そうする方が

正常で適切だと思った




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