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相棒

「ハハハ、ママのミルクが恋しいってか? 全くとんだ甘ちゃんだぜ。……なあ、相棒。元気出せよ。そりゃ遠くに来ちまったけどさ、なにも愛する我が家が消えて無くなったって訳じゃねえんだ。すぐに帰れるさ。人生の先輩として言わせてもらうがな、男には震える足を無理やりにでも立たせて前のめりに進まなきゃいけねえ、そんな瞬間が結構な頻度で訪れるもんなんだよ。……戦場だけじゃない、何処にいたってな。近所に住んでたメアリイだっけ? お前、あいつの事好いてんだろ? ハハ、隠したってわかるさ。お前はすぐ顔にでるからな。そいつの為にもホラ、立ち上がってしがみついてでも前に進むんだよ。……手は貸さねえぜ。お前はやれば出来る男だからな。……おっと、雨が降ってきやがった。ここにいるのも潮時ってやつか。仕方ねえ。飯が済んだら場所を移るぞ」

 俺は相棒を抱きかかえると、人肌の温度にした哺乳瓶を相棒の口元に添えた。

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