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Nostalgia world online  作者: naginagi
第七章
370/370

大空洞を探検しよう⑧

「これで8匹目っと!」


 巨大ワニが呼び寄せた最後のワニの首を刎ねて一息つく。

 どうやら追加はないようだ。

 さてと、倒したワニを回収してっと。

 って、向こうももう終わりそうだね。

 というかアルトさんとアヤさんの猛攻が凄すぎる……。

 火力的にはあの2人でいいんじゃないかな?

 それに最初にいたPTも無事そうでなによりだ。

 私がアルトさんたちのところに戻ると同じぐらいに巨大ワニは大きな音を立てて倒れ込み、次第にその姿は消えていった。


「あ、そうか。私が倒したわけじゃないから死体残らないんだった……」


 あれぐらい大きいワニだったらどれぐらいお肉が取れたことだろうか……。

 そんな私の様子を見てトアさんは少し呆れていた。


「お嬢様が何にがっかりしているかは手に取る様にわかりますが、一先ずは目的を果たしましょうか」

「「「ワニの肉のこと?」」」

「……」

「私たちの武器の素材のことだろうが!」

「「「あー……」」」


 いけないいけない、すっかり忘れていた。

 そういえば私たちこの先の間欠泉にあるっていう鉱石を採りに来たんだった。

 私たちは迷ったPTの人たちと別れ間欠泉へと向かった。


 しばらく進み地底湖に着くと確かに間欠泉を噴いている場所が見つかった。


「いや、ホントに暑いんだけど」

「まぁ間欠泉は熱湯を吹き出すものですから水温は高いですよね」

「流石に軽鎧とはいえ汗が……」

「軽鎧じゃなくても暑いわよこれ……」

「そ……そうだね……」


 どうしよう……レヴィの鱗で作ったこの服、火山の時でもそうだったけど全く暑くない……。

 本当に耐熱装備なんだねこれって……。


「アリスさんよく平然としてられますね。その着物も十分厚着そうなのに……」

「えーっと……我慢してるだけですよ……アハハ……」


 アルトさん!

 今は気にしないでください!


 暑さを耐えながら(私を除く)ザクレライト鉱石を探していると、間欠泉が噴出している根本付近に赤色の鉱石があるのに気付いた。


「……なぁもしかしてあれを取れっつうのか……?」

「もしかすると間欠泉によって噴出した熱湯から染み出ている成分が鉱物と混ざり合ってできたのがザクレライト鉱石なのかもしれませんね」

「つまり熱湯の中に突っ込んで採掘しろってことだよな!? 火傷じゃ済まないぞ!?」

「まぁノイなら大丈夫でしょうし行ってきなさい」

「ノイ、GO」

「2人とも酷くないか!?」


 恐らくさっきの恨みが出てるんだろうなぁ……。


「てかノイさん【採掘】スキル持ってないから掘れないよね……?」

「お、おう! 生産系は全く取ってないから勿論ないぜ!」

「威張る事ではないのですがね……」


 仕方ない、ここは私が掘ってこよう。

 念のためにレヴィを召喚して水を掛けてもらいながら採掘しよう。

 私はレヴィを肩に乗せて水のシャワーを拭いてもらいながら間欠泉の近くまで行く。

 流石に採掘するタイミングは間欠泉が止まった時にしよう。

 間欠泉は合間合間で噴出するのが止まっているのは確認しているので、タイミングを見て採掘を行った。

 とりあえずある程度採れる分は確保しておかないと……。

 5人分だから何ヶ所も回ったけど、思ったより熱くなかったためレヴィの防具の凄さを改めて実感した。



 人数分のザクレライト鉱石を採り、私たちはドワーフの村へと戻ってきた。


「おう早かったな」

「おいおっちゃん! 鉱石が間欠泉の根本付近にあるなんて聞いてなかったぞ!」

「熱いから気を付けろとは言っただろうが!」

「熱いのレベルが違うんだよ!」


 何でノイさんは帰ってきてそうそうドワーフのおじさんと喧嘩するんだろうか……。


「別にあなたが採掘したわけでもないんだから威張る必要ないわよね」

「確かに、アリスさんが採掘してくれたわけですしノイが文句を言う必要ないですよね」

「もうややこしくなるからそれぐらいで……」


 アルトさんとアヤさんがツッコんでくれたが、今はややこしくなるだけだから……。


「とりあえずこの鉱石があれば武器を作ってくれるんですよね?」

「あぁ任せろ。全員見せてもらったやつと同じのでいいか? 要望があるなら今のうちだぞ」


 私は脇差を新しくしてもらうことに問題はないからそのままでいいかな。

 他の人たちも特に問題は……。


「私はこの刀の――」

「この剣の――」

「私は槍の――」


 私とトアさん以外が細かな注文をしているようだし好きにさせよう。

 長くなりそうだし私たちはドワーフの村を回る事にした。


「こう改めてみると耐熱性のレンガで家が作られているようですね」

「やっぱり鍛冶する関係で耐熱性は大事なのかな?」

「その分熱は籠りそうで大変そうですね」


 まぁ鍛冶をするなら温度って大事だろうし、断熱構造にはしているだろう。


「ただドワーフの人たちに話を聞ければ色々な技術学べるかもね」

「鍛冶以外にも建築も得意そうですからね。そっち方面のプレイヤーにはたまらないでしょう」


 私はドワーフの人たちに聞くとしたら……やっぱり料理関係かな?

 鍛冶はウォルターさんに任せるし、建築は……精々ルカかな? それ系統は全部任せるし。

 私としては調合関係の知識の方が助かるかな?

 リアにも伝えられるしね。


 さて、そろそろ話が纏まった頃かな?

 一旦戻るとしよう。


「ただいまー」

「おう嬢ちゃん帰ったか。まず早速だが」

「はい?」

「嬢ちゃんはともかく他のこだわりが強すぎるから武器が完成するのは翌日以降まで待ってくれ」


 ……アルトさんたちどれだけ注文したの……。

更新頑張らねば……。

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次回話も楽しみにしています‼
[一言] 更新頑張ってください! いつまでも待ってます!
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