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Nostalgia world online  作者: naginagi
第六章
333/370

悪霊たちの宴⑫

 イベントも早六日が過ぎ、本日が最終日となった。

 その間、私たちは色々なミニゲームに参加してハロウィンコインを集めていた。

 かぼちゃ切り抜きをしたり、ビールの飲み大会といった食べ物に関するものだったり、仮装している人の中から本物の魔女を探すような一風変わったミニゲームなどもあって結構楽しめた。

 まぁビールはそこまで好きじゃないから適当に飲んでリタイアしたんだけどね…。


 あとはお化け屋敷を脱出するのがあって、出てこられた時間によって報酬が変化するタイプのミニゲームにも参加した。

 そしてそのお化け屋敷では脱出のみと、道中モンスターが襲ってくる二種類があった。

 お化け屋敷という暗い建物の中、配置されてる作り物とモンスターを間違えずに攻撃するのはかなり難しいらしく、作り物を壊して減点されるプレイヤーたちも多かったらしい。


 私たちは三人の恐らく大丈夫だという理由でモンスターが出る方を選んで参加する事となった。

 私からしたら何が大丈夫かなのかはわからなかったけど…。


 結果は私たちは作り物を壊さず、結構早めの時間でクリアーできたのはいいんだけど…正直結構怖かった。

 建物の中では【暗視】系の効果は無効化されていたため、その建物本来の明るさで進まなくてはいけなかった。

 そして不安を煽るような足場だったり、隙間風が絶妙なタイミングで来たりと本当に酷かった…。

 幸いな事にモンスターは全く強くはなく、簡単に倒せるぐらいだったのはよかった。

 てかほとんど飛鳥ちゃんが倒していった。

 いや、倒していったというかなんというか…平然としてどんどん先へと進んでいったという方が正しいのだろうか。


 飛鳥ちゃんは全く怖がることなく、冷静に作り物とモンスターを判断して的確に対処し続けていた。

 途中からルカも飛鳥ちゃんの頼もしさに感激していた。

 うん、まぁ私とルカが一番怖がってたし…。

 トアさんは…うん…固まってたね…。


 とまぁこんな調子で結構早くクリアーすることができてメダルも結構数貰えたのは結果オーライという事にしよう。

 飛鳥ちゃんは簡単だから翌日も入りたいとか言ってたけど、私たちは苦い顔をして外で待ってると答えるのが精いっぱいだった。


 こういう感じで比較的平和なイベントとして認識していたのだが、途中悪霊たちに追われる男の子と会ったりもした。

 まぁ追われてた男の子に怪我とかはなく、悪霊たちもすぐに追い払えたのでそこまで大きな問題ではなかったのだが、住人が悪霊に追われていた姿を見て、私たちは一旦ミニゲームの参加を中断して同じように追われている住人がいないか街中を回ることにした。


 幸い他に追われている人はいなかったのか、他のプレイヤーが対処したのかはわからなかったが、そういうのは見当たらなかった。

 一安心したのだが、最終日に近付いているから起こったことなのかの判断ができなかったため、最終日は気を引き締めていこうということを話し合った。


 そして現在その最終日で、そろそろ昼の十二時に差し掛かるぐらいの時間となった。

 一応街の中ではそういった事件は起きていない事は確認してはいるが、残り半日となってからが怖いため、私たちは警戒しつつ十二時を待つ。


 針が動き、十二時の鐘が鳴ると同時に空が暗くなり、巨大な門が空に出現した。

 私たちは一気に臨戦態勢に入りすぐさま対応できるように構える。

 空に浮かんでいる巨大な門はゆっくりと開き、何が出て来るのかと身構えていると、出てきたのは一台の黄金で装飾された豪華な四輪馬車だった。


「へっ?」

「えっ?」

「んっ?」

「んぅ?」


 私たち四人はつい変な声を出してしまうが、その豪華な馬車の後ろに続く者はなく、馬車がゆっくりと進み、街の中心部の上空へ到着するとその動きを止めた。

 馬車が止まり少し経つと馬車に付いていた扉が開き、中から腰ぐらいまである金色の長い髪をなびかせ、頭にティアラを付けて煌びやかな青色のドレスを纏った少女が現れた。


「おっクイーンハロウィンが今年も現れたか」


 住人の一人の発言が耳に届き、二日目に王様たちと話していたことを思い出した。

 もしかしてあれが最終日に現れるとされていたクイーンハロウィンってこと…?

 なら別にクイーンハロウィンは私たちに害を成すわけでもないわけで…。


「はぁ…」

「アリス?」

「なんか私たちの早とちりっぽい…」


 三人もクイーンハロウィンの話を説明すると、三人とも肩透かしを食わせられたように一気に肩の力を抜いた。


「では何も起こらないようですし、最後のコイン稼ぎに行くとしましょうか」

「そうだね」


 私たちは参加するミニゲームを探そうと思い踵を返そうとすると、突然私たちプレイヤーに通知が入り、その内容が表示される。



 ・特別クエスト【女王の探しモノ】


 霊界の女王が探しているものを見つけ、女王に差し出せ。


 クエスト報酬:ハロウィンコイン20枚(イベント参加者全員)



「こっこれって…」

「所謂緊急ミッションというやつですね。しかも報酬がかなり大きいですしやらないわけにはいきませんね」

「探し物ってなんだろー?」

「女王って事は宝石とかのお宝?」


 となると宝石関連や指輪とかそういった装飾品ってことかな?


「一先ずここを動きましょう。報酬のうまみに釣られたプレイヤーたちが殺到するでしょうし」

「そうだね」


 私たちが今いる場所は大通りの真ん中ぐらいだ。

 参加しているプレイヤーが殺到したら動くに動けなくなりそうだ。


「とりあえず装飾品を売ってるお店とかを回ろっか」

「賛成」

「はーい」

「わかりました」


 さて、早いところクイーンハロウィンの探し物が見つかるといいなぁ。

古戦場も近いし古戦国も近いし…げふんげふんナンデモアリマセン。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 飛鳥が怖がらなかったのは常に入院してるからかな? よく見るよー的な
2023/02/07 18:18 退会済み
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