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Nostalgia world online  作者: naginagi
第六章
302/370

事後報告

姫様からの報酬の部分を一部編集しました。

 リエルを出したままだと騒ぎになるため、一旦召喚石に戻して王都へと向かう。

 そして私の指示通りに堀を作って待機していた首狩り教の元へと辿り着いた。


「使徒様、お帰りなさいませ」


 ファナティクスさんが代表として前に出て頭を下げて私に一言告げる。

 その他の首狩り教は何故か直立不動なのが気になるけど…。

 えーっとここは…。


「皆もありがとね。おかげで心配なく戦えたよ」

「おぉ…。過分なお褒めをいただきましてありがとうございます」


 いや…だから何でそこでそんなに感動するの…。

 近くにいたアシュリーさんは何かニコニコしてるし…。


「それで何か異常とかはあった?」

「いえ、山に登っていたプレイヤーの大半が戻ってきた事以外特にありませんでした」

「大半?」

「はい、一部のプレイヤーは諦めずに残っていたそうです」


 んっ?

 それにしては帰り道他のプレイヤ―を見なかったけど…。

 …あっもしかして…。


「残ってた人…たぶん巻き込んだかも…」

「そうでしたか。ですが山を下りるようにと忠告はしたと幼馴染様からお聞きしておりましたので問題はないでしょう」

「いやいや…」


 そんな穏便に済むわけないでしょ…。


「それでアシュリーさん、お姫様に事の顛末を話したいんですが…」

「はい、大丈夫ですよ」

「では我らは堀の後始末を行いますので、使徒様とアシュリー殿はどうぞお先に」

「あっありがとうございます」


 この状態の首狩り教は私が手伝うって言っても聞かないだろうし、大人しく言う事を聞くことにしよう。

 私はアシュリーさんについていき、王城へと向かった。

 勿論お城への入り方は隠し通路を使って。

 てか毎回使う隠し通路が違うんだけど…やっぱり多すぎない?



「姫様、アリスさんがいらっしゃいました」

「どうぞ」

「失礼します」

「失礼します!」


 姫様の許可が出たので私とアシュリーさんは部屋へと入る。

 既に日もとっくに落ちた遅い時間だったが、姫様は部屋の中でのんびりとしていた。


「夜分に失礼します」

「構わないわ。それで報告したい事があるんでしょう?」

「はい」


 私は事の顛末を姫様に話す。

 ただしウリエルと契約した事やレヴィたちについては隠して。


「そう。ならもう天使は現れないという事ね?」

「現れないかはわかりませんが、少なくともこの国に何かする、という事はないはずです」

「それならいいわ。それにしても貴女も災難だったわね。私が依頼しなければこんな事にはならなかったのにね」

「まぁそこは仕方なかったので…。それよりもこういう事態が起こった時の解決手段が見つけられたというだけラッキーだったかと…」

「確かにね。この城からも戦闘音が微かに聞こえたけど、それぐらい激しかったのよね。おかげで民も少し不安がっていて大変だったわ」

「そこについては本当にすみません…」


 これがもし街とかに近い平原とかで起こったら…ガクガク…。


「まぁそこは異邦人が対応しているって事で何とか抑えたからそこまで気にする事でもないわ」

「ならよかったです…」

「それよりこの件を解決した報酬は何がいいかしら?」

「えっ? いえいえ、むしろ迷惑を掛けた方なので賠償を請求されても仕方ない立場なもので…。…でもお金はそこまでたくさんあるわけじゃないので手加減はしてほしいなーっと…」

「なら報酬は王城への通行証はどうかしら? それなら一々隠し通路を使う必要はなくなるでしょ? まぁ私までの身分ぐらいまでっていう制限は付くけどね」

「えっ? それって平気なんですか?」

「えぇ、それぐらいなら問題ないわ。なら通行証は作らせておくからアシュリー経由で受け取りなさい」

「わかりました」

「なら私はもう寝たいので話はこれぐらいにしましょうかね。あっアシュリーは別件で話があるから残りなさい」

「畏まりました」

「でっでは失礼しました!」


 そう言って私は姫様にお辞儀をし、いつの間にか控えていた侍女さんについていき隠し通路へと案内してもらった。



 ---------------------------------------------------------------



 アリスが出ていってからアシュリーが溜め息をつく。


「姫様…」

「なっなにかしら…」

「何故一言謝罪をしなかったのですか?」

「そっそれは…」

「それは?」

「…だって…あんな可愛い子に謝るなんて恥ずかしいじゃない…」


 姫は頬を赤らめて身体をモジモジとさせる。

 それを見たアシュリーは更にため息をつく。


「本当に姫様のその変な羞恥心は何ですか…」


 暗部を引退したにも関わらず、アシュリーは未だにその上司に振り回されるのであった。



 ---------------------------------------------------------------



 侍女さんの案内の元、王城から出た私はリーネさんがログインしている事を確認し、エアストへと向かった。


「リーネさん、いますかー?」


 お店に入ると、近くにいた店員さんが私を奥まで案内してくれた。

 どうやら私が来たら通すように言われていたようだ。


「おっアリスちゃんお疲れ様にゃー」

「アリス嬢、お帰りなさいませ」


 部屋に入ると、中にはリーネさんだけでなくウォルターさんも一緒になって飲み物を飲んでいた。


「もしかして二人ともずっと待っていたんですか?」

「事が事だからにゃー。アリスちゃんの事だから何かしらの相談は来ると思ったのにゃー。まま、座ってにゃ」

「はい」


 私はリーネさんの指示に従い近くの椅子に座る。


「さてと、アリスちゃんが無事帰ってきたって事は一応解決したって事でいいかにゃ?」

「はい、そういう事で平気です。それで…いくつか相談したい事がありまして…」


 私は大罪の子供と契約した場合、それに対応した天使が出てくる可能性の事と、その場合の対処法について話す。


「となると今回の天使はリヴァイアサンの対応天使…って何になるのにゃ?」

「【忍耐】のウリエルになります。他には…」


 他の天使の司っているのを簡単にだが説明する。


「ふむふむ。まぁ大罪と違って美徳ってこれっ! ってのは決まってにゃいらしいし、思ってたのと違ったってのはまぁいいかにゃ」

「それでアリス嬢、そのウリエルは帰ったのですか?」

「あっいえ、反省の意味を込めて私と契約しています」

「ほう…」

「やっぱり…」


 ん…?

 リーネさん、そのやっぱりってどういう意味なんですか…?


「となるとアリスちゃんは大罪と美徳の両方をペットにしてるって事にゃのか…」

「まぁ…そうなりますね…」

「でもある意味これはこれで説明がしやすくにゃるかにゃ?」

「どういう意味ですか?」

「えーっと…実は掲示板の方で今回の件でレヴィの正体について話題ににゃってるのにゃ」

「あー…」


 まぁあれだけ大事になったのだ。

 仕方ないだろう。


「プレイヤーイベントの時は運営の手が加わってたから誤魔化せたかもしれにゃいけど、今回に至っては完全に個人の力にゃ。気付かれにゃい方がおかしいにゃ」

「ですよねー…」

「そこでアリスちゃんに質問にゃ。大罪や美徳との契約条件とかはわかっているのかにゃ?」

「まぁ少し説明は受けたので多少なりは…」

「ならいっその事その情報を出すのはどうかにゃ? どうせウリエルをペットにした事はその内バレるにゃ。なら色々言われる前に今回の件を全部説明しちゃえばいいにゃ」


 リーネさんの言う通り、今回の件はどちらにせよ説明しなければいけないだろう。

 あとは如何に不満を抑えるかが問題だ。

 そのための材料として今回の事件のきっかけとなった大罪と美徳についての情報を使うという事なんだろう。

 まぁあれは誰でもっていうわけでもないっぽいし、言ってもすぐに何かが起こるっていうわけでもないだろう。

 むしろその情報を黙っていた方が後々厄介な事に繋がるだろう。


「まぁ結局のところ少なくはない批判は来ると思うにゃ」

「そこはまぁ仕方ないって覚悟してましたから…」

「こっちもある程度のフォローはするから気を強く持つにゃ!」

「はい…」


 うぅっ…現実じゃないのに胃がキリキリする気がする…。

フェイトでゴーストルールのMMD作ってみたかった人生だった(技術的に叶わぬ願望

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