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Nostalgia world online  作者: naginagi
第五章
286/370

怖く…ないよね…?

 第一回交流会も盛況に終わったようでよかったよかった。

 でも何で金熊童子と虎熊童子の子たちは私を睨んでたんだろ?

 私何かしたっけ?

 帰り際も虎熊童子の子に「お前には負けないからなっ!」って言われたけど…何の勝負だろ?


「かっかっか。金熊も虎熊もよっぽど主を気に入ったと見えるのぉ」

「まぁ二人は特に父親が好きでしたからね」

「そういう茨木のも結構のものよのぉ」

「そっそんな事ありません!」

「そう照れるな照れるな。妾も父上の事は好きであるぞ。だが今は主様の事がのぉ…。あの逞しい腕に掴まれるとのぉ…」

「だから朱天! 変な発言はやめろって言ってんだろ! 手繋いだだけだろうが!」


 うん、朱天とショーゴも仲が良くていいねーうんいいなー。


「けけっそのままアリスに見捨てられちゃえ」

「んっ? ルカ何か言った?」

「何も言ってない」

「そっそう?」

「うん。それより貰った稲栽培しなくていいの?」

「あっ! 忘れてた! サイにお願いしないと!」

「お米楽しみ」


 遂にこっちでもお米を食べれるようになるのかぁ…。

 うへへぇ。

 お米できたらどんな料理にしようかなー。

 お寿司もいいし、納豆ご飯とかそういうのとか焼きおにぎりもいいなー。

 うん、一杯食べたい物が出てきて困るね。


「そういえばお米って品種改良ってできるのかな?」

「どうだろ? ある程度現実と似てるし、やろうと思えばできるはず。いっその事アリスブランドを作ろう」

「そんな簡単にいかないと思うけどなぁ…」


 確かに味の変化があれば色々と使えると思うけどさ。

 例えばお酒とかにね?

 って、お酒作るにも確か酒税法とかそんなのがあった気がするけど大丈夫なのかな?

 まぁゲームの世界だし、それ言ったら他のゲームでもお酒作ったりはしてるだろうから平気なんだろうけどね。

 ある意味現実ではできない酒造を体験できるからいいのかな?

 って言っても私はそこまで日本酒が好きなわけじゃないから作らないけどね。

 …ショーゴとかリンたちにお願いされなければ…たぶん…。

 念のためにお酒の作り方勉強しておこっと。


「…ご主人様、何考えてんだ?」

「あっサイ。ちょうど今お米の種持ってこうとしてたんだ」

「米? 別に構わないけど、栽培方法とか教えてもらわないと」

「えっとね」


 私がサイにお米の栽培方法を説明すると、サイは頷き理解したようだった。


「ってことは水田が必要だからその整備はご主人様に任せるよ。できたらまた呼んでくれ」

「うん、ありがとね」


 よし、これでお米は大丈夫っと。

 あとは…。


「ってルカ、どうしたの」

「やっぱりサイのスペックずるい、欲しい」

「あげません」

「残念」


 どうやらルカも家の購入代金がようやく集まったようで、今は土地を決めているところらしい。

 そんでもって私みたいにお手伝いさんを雇いたいと考えているのだが、色々と悩んでいるところらしい。


「そんなに何を悩んでるの?」

「能力重視か、育成含めて将来性重視かで悩んでる」

「あー…」


 今のところルカは雑貨と木工系を作って私のところで委託販売している。

 となると必然的に手先の器用さやデザインのセンスといったものが求められてくる。

 特にデザインのセンスは一朝一夕で得られるものではないから余計に難しい。

 ルカはそういったところで悩んでいるようだ。


「ほー、ルカも遂に家持ちか。俺らもそろそろ拠点持ちてえなぁ…」

「主様主様! 妾も主様との住処が欲しいぞ!」

「俺らパーティのな!」

「主様はつれないのぉ。妾のような超絶美少女のおねだりを聞いてくれてもバチは当たらないぞえ?」

「勘弁してくれ…」


 ショーゴたちも大変そうだなー。

 やっぱ戦闘職って頻繁に戦闘する関係上出費が多いんだろうね。

 まぁその前に。

 私は朱天の背後に移動し、軽く両方の肩を掴む。


「朱天、あんまりショーゴ困らせちゃダメだよ?」

「むっ? そんな困らせ…」

「困らせちゃダメだよ?」

「うっ…うむ…わかったのじゃ…」


 これぐらい牽制しておけば平気だよね。

 茨木童子に頼まれた以上我が儘に育たないように私がしっかりしなきゃ!

 って朱天、どうしたの?

 何で震えてショーゴの腕にくっついてるの?

 お店の中寒かった?



「じゃあ俺らは行くからまたな」

「うん、ショーゴちゃんと朱天の教育するんだよー」

「まぁ…困ったらアリスに頼むかもな。なぁ朱天」

「ひっ!?」


 何故かショーゴが私の名前を言うとビクンと反応する朱天。

 私何かしたっけ?


「わっ妾ちゃんといい子になるのじゃ! だから勘弁してたもれ!」

「そこは朱天の普段の行い次第だな」

「あっ主様ぁ~!」


 凄い勢いでショーゴの背中をよじ登り、頭の位置まで移動してしがみつく朱天。

 ショーゴぐらいの歳の男性に対して朱天がそうやってるとお父さんみたい。

 まぁ朱天もまだ子供だし仕方ないよね。


「あの姫様がこうも大人しくなる日が来るとは…。主君の友人恐るべしです…」

「まぁアリスが怒ると怖いし…」

「そっそこで何故顔を反らしたのですか!? そんなに怖かったのですか!?」


 いやだなーそんな怖くないよね? ねっ?

 …何でローザまで怖がり始めたの…。

 解せぬ…。

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