新スキルと新防具
スキル取り過ぎな気もするけど実際にプレイしたらもっと一杯取りそうな気がします。
リーネさんのお店から出た後三人と別れ、私は酒場へ向かった。酒場で以前お肉を譲ってほしいという話をしたので、たくさん手に入れたのでお裾分けをと思ったからである。熊肉やラム肉はあるけど兎と狼はどうなのかなと思って聞いてみたところ、兎は意外によく食されているとのことで、兎肉を15G、狼の肉を各10Gで譲った。
熊肉とラム肉はって? あれは私が調味料を手に入れてから、美味しく食べようと思ってとって置いているのだ。
っと、そろそろスキルレベルも上がってることだし何か取ろうかな? 私は自分のステータスとログを確認した。
―ステータス―
SP:4
【刀剣Lv18】【ATK上昇Lv13】【AGI上昇Lv15】【DEX上昇Lv12】【察知Lv7】【採取Lv11】【鑑定Lv9】【収納Lv6】【解体Lv7】【切断Lv5】
特殊スキル
【狩人】
控え
【料理Lv1】【忍び足Lv2】
おぉ! 前回の時より三つスキルレベルが10越えてる!
そしていつの間にか【童謡】というスキルが取得可能になってました。説明を読んでみるとまぁそのままで、童謡を歌うスキルでした。歌うことで何か効果あるのかな? 例えば子供と遊ぶ上で必要とか?
んーちょっとわからないけど、面白そうだから取得しようかな? でも他に何が必要かわからないから、ナンサおばあちゃんに相談しようかなぁ? 依頼とかお手伝いに役に立ちそうなのは取っておきたいし参考にね。
でもGTではもう夜遅いので、一旦ログアウトすることにしましょう。夜目が利くようなスキルがあれば夜でも活動できそうなんだけどなぁ~。それも含めて探そうかな。
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さてさて夜六時半を過ぎたのでログインしました。
リーネさんみたいに生産で籠ってるとかならもっとログインできるんだけど、夜だと住人の人も寝てたりしてるからやることがないんだよね。門も安全のため夜になると閉められちゃうし。一応入り遅れても守衛さんに言えば、周囲の安全確保の後に街に入れてもらえるんだけどね。
「ということでおばあちゃん、何かいいスキルないかな?」
「アリス、お前さんはもっと自分のこと考えていいんだよ?」
私はスキルの参考にと、ナンサおばあちゃんのお家に来ました。
「ちゃんと自分のこと考えてるよ?」
「自分のこと考えてるやつが、街のやつらのためにスキル取るなんて言わないと思うがねぇ」
「そんなもんかな?」
「そんなもんだ。まったくお前さんときたら…」
「それでいいスキルないかな?」
「ふーむ…」
おばあちゃんは少し考えこみ、私はその様子をじっと見て待った。
「…最近…といっても前からあったことなんじゃが、薬草を森の入り口であまり見かけなくなったとは思わないか?」
「確かに言われてみればそうかも」
「そこでだ。ある者が薬草の栽培をと思って種から育て始めてるんじゃ」
「森で栽培だと危なくないかな?」
「そこは非番の守衛に周りの警護をお願いしてるから問題ない。それにそう時間のかかるものではないからな」
「それとスキルに何の関係があるの?」
「栽培に使用しているのが【促進】スキルじゃ。これは種にMPを注ぐことによって、成長が促進されるといったスキルじゃ。西門から少し南西寄りに行ってみると柵が掛けられてるはずじゃ。あれは栽培中の薬草を異邦人が取らないようにするための柵なんじゃよ」
「へー、その【促進】スキルって植物ならなんでもいけるの?」
「話によると樹木や食物にも影響あるらしい。それにお前さん料理がしたいとか言っとったし、例えばある程度寝かせる必要のあるような食材に使うことで時間短縮が出来たりとな」
おぉ、それは結構いいスキルかも! SPは4余ってるし取ってもいいかも! でもおばあちゃんわざわざ私のことにも使える様なのを考えてくれたのかな?
「おばあちゃん」
「何だい?」
「もしかして私にもメリットあるようなスキル一生懸命考えてくれたの?」
「なっ!? そっそんなことあるかいな! たまたまだよ!」
「えへへ~」
おばあちゃんが照れ隠ししてるのが嬉しくて、私もつい笑顔になってしまった。やっぱりおばあちゃんに相談しに来て正解だった。
「まったく…。それはそうと、異邦人の対応が結構良くなってきたと聞いたよ」
「ホントッ!?」
「まぁまだ少しぶつかることもあるが、一昨日よりは随分マシになってきたようだよ。お前さんたちのおかげだね」
「そっかぁ…」
「昨日の今日で変わったんだから、これからはもっと良くなるといいね」
「うんっ…!」
おばあちゃんは私の頭を撫でながら話してしてくれた。口が結構悪いおばあちゃんだけど、実はとっても優しい人です。
「今回はそんなところでいいかい?」
「うんっ! おばあちゃんありがとっ!」
「そういやお前さん防具はそのままでいいのかい?」
あっ、やっぱり気になっちゃってたかな?
「一応動物の毛皮が手に入ったから、それで皮の装備作ってもらってるところなんだよね」
「そうかいそうかい。でもあたしとしては、皮の装備より繊維系がいいと思うんだけどねぇ」
「でもこの辺りじゃまだ羊ぐらいしか見つかってないっていうし…」
「確かに今は南の街道が使えないから、そっち方面の輸入は今使えないしのぉ」
「南にはあるの!?」
「そうじゃな。南には蜘蛛も蚕もおるからそれをこっちに回してもらってたんじゃよ」
「ってことは、やっぱり早く南の街道を通れるようにしないと…! 海産物のためにも!」
「お前さんはそんぐらい欲張りでええんじゃがな…。 あとはー……んーっ…」
「何かあったの?」
「いやのぉ…、前に西の森を抜けた先に湖があって、そこにはイカグモというスミの代わりに糸を出すイカがいるという話を聞いてな」
「イカなのに蜘蛛…?」
なんだろう…ちょっと想像できない…。
「まぁ特に襲い掛かったりはしないらしいんじゃが、こちらが襲い掛かろうとすると粘着性の糸を出すらしいので、手は出さないほうがよいという話じゃ。まぁそういう話を聞いたことがあるのだが、それが本当かはわからんのだよ。もし森を抜ける事が出来たら本当であったか確かめといてくれ」
「わかったー」
イカグモに会うためには森を抜けないといけないのかー。攻撃してこないってことはノンアクティブモンスターってことになるのかな? でも湖の中ということは…泳ぐ系のスキルが必要ということに…。てか私スキル取り過ぎな気が…。
まぁ気にしたらキリがないし、その時はその時だ! でも泳ぐ系のスキルは南の港町か、その湖に着いてから取得すればいいよね。
ということはまず取得するのは【促進】で、あと調べたら夜目が効く【猫の目】っていうスキルがあるらしいのでそれを取る事にします。これでログアウトしてた夜間の活動ができます!
おばあちゃんの家を出た時にメールが届きました。えーっと差出人は……リーネさんのようです。
えーっと何々…? …防具が出来たから取りに来てとのことで…ってもう完成したの!? もしかして一日ってこっちでの一日のこと!?
私は急いでリーネさんのお店へ向かいました。
「リーネさーん、アリスですー」
「あー…いらっしゃいにゃー…」
「リーネさんなんか疲れてない…?」
お店に入ると、カウンターに伏した姿勢でこちらを疲れた表情で見上げたリーネさんがいました。
「実は…アリスちゃんたちが来る日も徹夜してたのを含めて二日ぐらい寝ないでやってたから『寝不足』のデバフが付いてるのにゃ…。寝ないように【集中】スキルも使ってテンションも無理矢理上げてたからそれも相まってという感じにゃ…」
「は…はぁ…?」
要約すると、寝なかったせいで『寝不足』状態になり、【集中】スキルを使ったせいで徹夜したようなテンションの状態になってそのまま止まらなくなってこうなった…らしいです。
「【集中】スキルってそんな変なスキルなんですか?」
「あー…【集中】スキルは使うとDEXが上がる代わりに、次第にハイテンションになってハイなハイタッチしちゃう状態になるのにゃ…」
「ハイな…ハイタッチ…? えっ…?」
「ハイなハイタッチは気にしないでいいにゃ…。つまり深夜のようなテンションになって楽しくなっちゃう感じのスキルなのにゃ…」
「それただの危ない人のスキルじゃないですか」
「でもDEXが上がるから結構取ってる生産職はいるにゃ…。気が滅入りやすい生産職にとっては結構重宝されてるのにゃ…。それに予め決めたキーワードを言えばスキルが止まるようになってるにゃ…」
それキーワード言えないぐらいハイテンションになってたら暴走するだけなんじゃ…。
「ともかくこれが作った防具にゃ…」
リーネさんはアイテムボックスから作製した防具を取り出して私に渡した。
皮の胸当て【装備品】
DEF+2
DEX+1
皮の籠手【装備品】
DEF+2
DEX+1
皮のベルト【装備品】
DEF+1
DEX+1
おぉ、DEFが一気に上がったー。
「胸当てや籠手と違って、ベルトはDEFが下がってるけどそういうものって思ってくれにゃ…」
「リーネさん、ありがとうございます」
「んー…また繊維系の素材でも手に入れたら作ってあげるから来るのにゃー…」
私はお礼をしてリーネさんのお店を出た。
それにしても繊維系かぁ…。早いところ南の街道を開通し直さなければ…! といっても私一人で行けるとも思わないしなぁ…。んー…どうするべきか…。またリンやショーゴを頼るっていう訳にも…。うーむ…。
―INFO―
イカグモについての情報を教えてもらったためメモに記載されます。
次は7/15の08:00に投稿予定です。
2016/7/14 文章の修正を行いました。




