第3話:宣戦布告
ツイッターのフォロアーが来ないので半分やけでフェイスブックを始めました。ihsidukaで検索してください
1941年 3月12日 グアム島
(やはり南の島はいい)と永田は軍の宿泊棟の庭から星空を眺めていた。今、午前1時、日本だったら3月といえどかなり冷え込むが、グアムは1年中温暖で今は気温は長袖だと厚いくらいだ。
(ん?)永田はこちらに人影が来るのに気づいた。女性のようだ。永田はそれが誰だかすぐにわかっていた、なぜなら海軍軍服を着ている女は、ここには一人しかいないのだから。
紀伊型戦艦は八八艦隊の一環で長門型戦艦の後継艦として建造された超弩級戦艦かつ高速戦艦である。一時はロンドン軍縮条約で建造中止になりかけたが、扶桑型の解体と金剛型の予備役にすることで保有が許された。
スペックは、
排水量;42600t
全長:252・1m
速力:29ノット
41センチ連装砲4基8門を搭載している
「やはり永田大佐でありましたか!」をお互いの顔がわかるくらい近づいた時、鈴木が言った。
「鈴木少尉、どうしたこんな時間に?」
「いえ、目がさめてしまって・・」と照れ臭く言った。
「そうか・・」と永田はそそくさとどこか行ってしまった。
「え・・ちょ!・・大佐!・・」
午前4時
吉田 守水兵長は目が覚めた、上半身起こししばし呆然としていた。
「よし」
2段ベットの下の段から出た、上の段の同部屋の兵長はまだ寝ている。
廊下を歩いていると落ち込んだ顔をした鈴木がトボトボ歩いていた。
吉田は道を譲り直立不動の敬礼をした。
しかし鈴木は吉田の前で足を止めこちらを見た。暗い顔をして言った「兵長は永田大佐と付き合いは長のか?」
一瞬動揺したが吉田は答えた「はい、10年くらいの付き合いです。」
「じゃあ・・」とさらに暗い顔になった。
「永田さんは・・私みたいな女は・・きらい・・・なのかな」
吉田は返答に困った。第一・・意味がわからなかった。
「・・つまり。少尉は大佐に気に入られようとしているけどうまくいかないと・・」
「はい。」
吉田は鈴木にわけをきいてやっと理解した。
「しかしなぜ大佐に気に入られようとしているのですか。」吉田は質問した。
「ほかの人とは仲良くなれて、指令官も私のこと気に入りました。だからあとは大佐だけなんです。」
なるほど・・確かに上司に気に入られるのは出世への近道だからな。
「あ~、たぶんですが、嫌われてはいないと思います」と吉田は自信がないように言った。さすがに付き合いが長い吉田でも永田のことはよくわからない所もある。
「大佐は女性と話すのが得意じゃないんだと思います。たしか大佐は女性と会話するといつも通りの愛想なんですが、どうもいつもより口数が少なかった気がしました。」
「そうか。」と鈴木が言った直後、兵たちを起こすアラームが鳴り響いた。
アメリカ連合国 首都、ロサンゼルス:今、ロサンゼルスは時差の関係でただいま午後12時。
国務省庁舎の国務大臣室で仕事をしていた「ロベルト・ジョーカー」がデェスクで書類を眺めていた。
するとドアからノックの音がした。「どうぞ」と部屋に入れた。入ってきたのはどこかで見かけた日本人男性だった。
「・・あ~、ヤマザキか!」と今思い出したかのような言い方でロベルトは言った。
「お久しぶりです・・」とロバートとは対照的に低いトーンで「山崎 忍」は口を開いた。
「どうした?そんな暗い表情をして・・」
「実は・・・」山崎は持っていた封筒から一枚の書類を取り出し、ロベルトに渡した。それをみてロベルトは驚いた。
「これは!・・宣戦布告書!」
「はい」
「本気か?日本が我が連合国に宣戦布告だなんて・・」と困惑した様子でロベルトは言った。
「はい」
しばらくの沈黙の後、ロベルトは言った。
「・・今ここでこれを破棄すれば貴国とは戦争にはならない・・どうする・・」
「いいえ、日本帝国はもう腹をくくっています。」
「・・・そうか・・できれば貴国と戦争はしたくはなかったのだが・・」
「あなたの日本好きは有名ですからね。」
1941年 3月 14日
日本帝国はアメリカ連合国に対して宣戦を布告した。
次の話で戦闘を書こうと思います。