〜日常〜
聖冥たちが通う昂陽学園は今年で100周年を迎える伝統ある高校だ。
去年までは前学園長が卒業生であった為古い校舎だったが、今年になり新任の学園長となった月詠御琴が全校舎建て替え令を出し一部であるが新校舎になっているところもある。しかし、倉庫などは後回しにされて修繕がいつになるか判らない物もあるため、そのようなところは関係者以外入れないようになっている。だからそこに何があるかは誰も知らない…
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聖冥たちは学校に着き、朝のHRを受けていた。このクラスには特殊能力者が多いというがただの異世界からの移住者である。この様なクラスはいくつかあり昂陽学園は異世界からの移住者を全面的に受け入れている。
聖冥たちはHRを終え、1時間目を迎えようとしていた。科目は異世界学だった。聖冥はこの科目が大の得意であるためこの授業は真面目に聞いている。
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世界が異世界と繋がったのは2800年イエス・キリストが産まれた日12月25日の夜。太平洋に一途の閃光が走った。
翌日の26日に各国の軍が光の観測地点に向かい調査するため島に上陸したが彼らは異様な光景を見た。
彼らが見たのは巨大な扉から見たことの無いような人種、動物だった。見たことが無いと言っても実際に見たことが無いだけで架空で存在する生物だった。彼らは夢でも見ているように思ったがこれは紛れもない事実であるから上層部に報告しざる得なかった。このことは瞬く間に全世界に広がり不安と恐怖に駆られた・・・
各国はその島に再び踏み入ることに決め島に入りその者達に講和を持ちかけたが言葉が通じずわけのわからぬまま争いとなった。
一時は勝機を伺えたが、異世界側の武器には鉄の塊さえ尽く(ことごとく)斬ってしまう刀などがあり、文明では地球側でも武器の精度は異世界側となり戦いは先の見えない物と化していた。
そこで事態を収取したのが異世界側の大国パトリオティス皇国の当時、皇国王であった先代皇国王スフェール・フレデリックであった。
彼は幸いなこと相手の考えていることが分かり相手にも意思を共有化することが出来る能力を持っていた。
そして、合衆国と終戦条約を結び1年半におよぶ戦争は終わった。その後、人々はその戦いを「第一次異世界大戦」と呼んだ…
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今日の授業はここまでだった。聖冥はいつもどうりの日常をいままで以上に感じていた。このあと何が起きるか分からぬまま…。
何か長くなってしまいました…すみません




