表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/11

第五話 温泉回…しかし…?

舞台は変わり湯、煙る温泉。


ルル、アスカ、トールの3人は気持ち良さそうに湯に浸かっている。


「いや〜…。やっぱりマスターは流石だぁ…。

あのエリちゃんを説得するなんて…。」


トールはふにゃりと呟いた。

先程のマドカの姿を思い出しているようだ。



「エリさん…。その…、無理を承知で言うのですが…。トールも連れて行ってはダメでしょうか…?」


「難しいですよ…。トールさんは今からライブの打ち合わせやリハもあるし…。」


マドカの言葉にエリさんはムズかしい顔をする。


「ですよね…。ですがそこをなんとか…。それまでには絶対に間に合わせます。ですから少しだけでもお借り出来ないでしょうか…?」


マドカの長きに渡る説得の末、遂にエリさんからOKを貰い、トールは無事に今に至るというわけである。


「マスターはすごいんだよぉ…。」


トールの言葉を聞きルルも誇らしげに答える。


「ねえ、ルルはずっとマスターと一緒に居たの?」


「そうだよ。私はマスターのところに直接来れたから、ずーっと一緒にいたんだっ。」


ルルの返答にトールは俯く。


「いいなあ…。ボクは全然知らないトコに出ちゃって…。急に知らない場所と知らない人達に囲まれちゃって…。すごい怖かったんだ…。」


「そうだったんだ…。トール、よく頑張ったね…。」


ルルはトールの側に寄り頭を撫でる。



アスカは2人の話に全くついていけていなかったが、そんな事よりも気になっていたのは…。

ルルとトールの身体である。


(すごい白くて綺麗な肌…。ムチっとしてるのに細っそくて、くびれてる腰…。そしてなにより…!胸!おっきい胸!)


アスカは自分の胸を見下ろしてため息をついた。

2人にはあるものが自分には小さく主張するぐらいしかないのだ…。


ルルとトールの身体をジーっと見ながら考え事をしていると隣から声がする。


「……。大きいですね…。」


アスカはハッとして隣を見るとそこに居たのは、綺麗な銀髪の少女。

アスカと同じように胸に手を置き自分の胸を見下ろしている。


「き、キミはあの時の…!えっとエイちゃん…?」


「どうも。」


アスカはこの前の一件でエイを見たのと、まどかとルルの話でエイの事を聞いていたのでなんとなく分かった。


アスカはエイの身体を見る。

そして顔が緩んだ。

彼女の胸はアスカよりもなく、正に''幼女''と言う言葉がピッタリだったのである。


「……。なんですか?…?」


視線に気付いたのかエイがジロリと見てくる。


「な、なんでもないよッ!!」


アスカは目を逸らし慌てて言った。



「わっ!!エイちゃんじゃん!いつの間にいたの?」


「お久しぶりです。招待して頂きましたし、温泉に興味がありましたので…。えっと…この前は…失礼しました…。」


ルルがエイに気付き声をかける。

エイは少し申し訳なさそうに先日の謝罪をした。


「良いんだよっ!エイちゃんももう友達だからね!」


「友…達…。」


エイの顔に少し笑みが浮かんだ。


「え、エイってあの…?」


ルルが心配そうにエイの顔を見る。


「多分そのエイちゃんだと思うけど、大丈夫だよ!ほんとはすごーい良い人なんだっ。」


「あなたはお人好しですね。」


ルルが自信満々に言うのでエイは思わず少しだけ笑ってしまった。



しばらくの会話を楽しんでいると、



「そう言えばアスカ〜?なんでマスターって1人なの?お父さんとお母さんは?」


ルルがふと疑問に思いアスカに問う。

するとアスカの顔が少し曇った。


「…。マドカの親は、なんて言うか…。すごいぐらいの放任主義なんだ。昔からずっと居なくて、たまあに家に戻ってくるぐらいなんだけど…。その時もマドカには何にも話さないで出ていっちゃうんだ。そのせいでマドカはずっと1人でいるんだよ…。

アイツ、私がご飯作ってあげないと何も食べようともしないから…。大変だよ全く…。」


とアスカが静かに語る。

1同は驚愕する。


「1人…ですか…。」


エイも考え込むように頭を落とす。

彼女の頭の中には先日、マドカに言い放った1言の言葉がこだましていた。


「あなたに…1人の辛さが分かりますか…!?」


(マスター…。あなたも1人だったなんて…。私は…。)



「うそ…。マスターにそんな事情があったなんて…。」


ルルでさえもショックを受けている。



トールは立ち上がった。


(マスターにそんな辛い事があったなんて…。それなのにボク……!)


「トール?急にどうしたの?」


突然立ち上がったトールに驚いたルルが聞いた。

他の一行もトールを見ている。


「ボク…。行ってくるよ…!」


トールが決意した顔で、温泉を1人後にした。



——————————————————

申し訳ございません。

同じ話を二回投稿してしまいました。

こちらが最新話です。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ