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第十一話 大所帯!


「ちょ、ちょっとマドカ!?その2人は!?」


家でご飯を作る準備をしていたであろうアスカがファリンとファミンを見て言った。


「この2人はルルの双子の妹、ファリンとファミン。えーっと、訳あって一緒に住む事になったんだ。2人とも、この人はアスカだよ。」


「アスカ、よろしく。」


「お世話になる。」


「え、ええよろしくね。」


2人がじっとアスカを見た。


「アスカはマドカのお嫁さん?」


「同居?」


その言葉は俺とアスカに衝撃を走らせた。


「なっ、ち、ちがうぞ。ただご飯を作ってくれてっ_________ぶあっ!!!??」


突然、腹パンが俺を襲う。


「おおー…。アスカ強い。」


「めちゃ飛んだ。」


「私がま、マドカのお嫁さんなんて…。な、な訳ないでしょう!?さっ!早く準備して!」


「ど、どこに行くんだ…?」


俺は腹をさすりながら立ち上がる。

クソ痛い…。


「どこってスーパーに決まってるでしょ?人が増えたんだから買い足さないといけないもん。マドカ、あんたは荷物持ちよ。」


「ありがとう…。アスカ…。」


アスカは何も言わずに2人を受け入れてくれた。

なんだかんだ、ルルの時もすぐ慣れてくれたし根は優しいんだよな、根は…。


「えーっと、そこの人は?」


「アスカ!この子は私の友達のメイちゃんだよ!」


「ど、どうも。」


メイさんがルルの後ろから顔を出す。


「メイってまさか笹木さん?」


「アスカ、知ってるのか?」


「当たり前でしょ。超がつくほど人気者なんだよ?今まで知らなかったのはあんたぐらいなんじゃない?バカ。」


そ、そんな有名人だったのか。すごいな。


「私、唐井アスカって言います。笹木さんも、もう遅いし良かったらうちで食べてく?」


「え?良いの?」


「お口に合えば良いけどねっ。」


「やったあー!!メイちゃんも一緒だあ!」


こうして、かなりの大所帯での買い物が始まった。


「アスカー。これ欲しい。」


「買って。」


「いいよー。カゴに入れて〜。」


「やったあ。アスカ好き。」


「アスカ大好き。」


買い物途中、なにやらアスカがファリンとファミンに欲しいものを好き放題買い与えているが…。

今は仲良くする為、と目を瞑っておこう。


「はぁはぁ……。やっと着いたあ…。」


俺は重い荷物を命を削る思いで持ち続け、ついに家にたどり着いた。


「ほんとマドカは体力がないなあ。」


「マドカ、弱い。」


「マドカ、力無い。」


「おい、アスカ。ファリンとファミンのモノ…。買いすぎなんじゃないか?」


「そう?これから住むならいる物は多いでしょ?ね?」


アスカが2人に顔を向ける。


「うん。その通り。」


「アスカお腹空いた。」


「じゃあ早速作ろっか!行こ!」


3人はキッチンへと消えていった。


「あはは〜。あの2人、アスカにべったりだね。」


「アスカ…。俺の扱いはヒドイくせに…。」


メイさんが俺を引いた目で見てきた。


(コ、コイツ…。ご飯まで作ってもらってるくせに何言ってんの…?それにあんなに分かりやすいのに…。)


うーん…。怖い…。なんかしたかな俺…。


しばらくすると美味しそうな料理の数々が机に並ぶ。


「す、すごい…!」


メイさんも感動してるらしい。


「それじゃ食べましょっ。」


「いただきまーす!」


アスカの声を合図にみんな食べ始める。


「お、美味しい…!美味しすぎる…!!」


メイさんがさっきの比じゃないぐらい感動している。


「良かった!また食べにきてね笹木さん。」


「毎日、毎日行きます!!」


「ふふっ。作り甲斐があるね。」


「うまうま。」


「おいしおいし。」


ファリンとファミンも美味しそうに食べている。



今まではたまにアスカと食べるぐらいで基本1人だった。

それがルルが来て3人になって今ではこんなにたくさんの人と共にご飯を食べている。


「みんなで食べるのっていいな…。」


「だね!マスター!」


その日はとても楽しい1日となった。

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