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仮帰還

 エスコートの車に乗ると、あっけなく民間軍事企業についた。黒羊と繋がりの深い会社で、法的にグレーなこともやっている。


「こっちだ」サングラスに無精髭の男が案内する。


 ダリウスはMAVを検知する長く狭い廊下をゆっくりと歩く。予想通り、びっしりとMAVが付着していた。


 そして、ある程度MAVを飛ばす風と、水を浴び、ガワを脱ぐ部屋に入る。入り、台の上に寝転ぶと、機械の触手が伸び、執拗に検査を行った。MAVと虫を潰しているのだ。


 20分程度、検査を終えると、機械の触手は丁寧にガワを剥がしていき、素早く焼却していく。これは保険であり、取り切れないMAVや虫をガワごと潰すために行う。


 いくらするか分からないが、とてつもなく高額な偽装が数分で焼かれていく。


 ガワを取り外されると同時に、機械が強引にダリウスの口を開け、喉を刺激した。ダリウスは胃の中の物をすべて床にぶちまけた。


 すべてのガワを取り、さらに機械の触手による検査を受け、ダリウスは解放された。


 隣のシャワールームへ行くと疲労感がどっと押し寄せてきた。微かによたつき、壁にもたれかかる。

ふっと頬を触ると熟れた果実の様に表面はぶよぶよしていて、中身は固かった。指が血で濡れた。そして、それに気が付くと同時に電撃が走り、思わずうめき声をあげてしまう。


 呼吸が荒くなり、鏡を見ると、頬の皮膚が盛り上がっていた。


 服を脱ぎ、シャワーを浴びる。傷口が染みたが、丁寧に洗う。そして、全身をブラシでこすり、さらに検査を行った。


 検査を終え、時計を見る。少し時間があったので、タオルを敷き、裸のまま、地面に座り込んだ。

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