表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/81

#実神鷹  ―出会い― 1


 『今日の放課後、視聴覚室まで来てください。大事な話があります。』


 

 女の子の字であろう丸い文字が、僕の持っている紙に書いてあった。


 これはいわゆる手紙というやつだろうか?


 差出人の名前は無い。


 「何これ?」


 言いながらも、この手紙が何なのかはうすうす感じてはいる。これは、いわゆる呼び出しであって、呼び出し以外の何物でもない。そして、何の呼び出しかということも。


 だがしかし。それにしては不自然だ。もしこれが、僕の想像するような告白系イベントであるとするなら、いくつか疑問な点が沸いてくる。


 「いや―――無いだろ。だってまだ4月だぜ?」


 もしかしたら、僕は中2病で、手紙=告白という勝手な解釈をしてしまってるのかもしれない。舞い上がってるのかもしれない。調子に乗ってるのかもしれない。


 それに、さっきも言ったとおり、今はまだ4月である。高校に入学して、2週間。もし告白だというのなら早過ぎないか?いや、そもそも告白とかじゃないのかもしれないんだけど………


 結局僕は、視聴覚室に行くことにした。きっと可愛い子が照れた様子で迎えてくれるんだろう、というささやかな期待を抱きながら(多分嘘)。


 しかし、実を言うと、僕はあまり乗り気ではない。別に告白されたいわけじゃないんだ。ただ、教室に入った途端に数人に囲まれて、バットで殴られるようなパターンも想像できなくもない。


 一応用心して、そっと視聴覚室のドアを開けた。部屋の中には入らず、ただただ確認行為を行った。しかし、そこに居たのは喧嘩腰の男子達ではなかった。


 部屋の隅にちょこんと立っている女の子。うちの制服を着てるので高校生で間違いないだろうけど、やけに身長が小さかった。150ないくらいだろうか………僕が目を合わせた瞬間に、その小さな体がびくっと震えた。


 僕はまだ気を抜かない。


 この女の子はおとりで、僕が部屋に入るやいなや、男子達が乗り込んでくる可能性もあった。


 が、それも僕の心配だけに終わる。


 全く――何でこんなに用心してるんだろう………


 「あ、あの、実神くん……ですよね!?」


 唐突に、女の子が口を開いた。


 「あ、そうだけど……」


 「じ、実は私、えっと、あれ、あ、違う。えっと、私、岡後舞魅っていいます!」


 





中途半端ですいません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ