第23話 オルトロス攻略戦③
~ベーラー視点~
「ふぅ…………」
私は火剣ベリアルを取り出して、構えた。
そして私は深呼吸をした。
息を吸って…………吐く。
よし、心の準備は整った。
私は火剣ベリアルを強く握りしめた。
「火剣術、第二術《雷炎》!」
火剣術、第二術《雷炎》。
その力は、火剣術で最もMPを消費、また強力な火剣術、第一術《爆炎》に次ぐとされる。
通常の火剣ならば、火剣術、第一術《爆炎》を使ったらその火剣は壊れる。
だが、私が使っている火剣ベリアルの場合、世界に九つしか存在しない、名前がついている特別な剣だから壊れないのだよ!
はっはっはっ!
火剣ベリアルよ!
私は君がパートナーということを誇りに思っているよ!!
って話は一旦置いといて……………
完全に《雷炎》のこと忘れてたわ。
はっはっはっ…………
笑い事じゃねぇんだよな。
ま、気を取り直してもう一度…………
「火剣術、第二術《雷炎》!」
私はオルトロスたちに向かって神速の速さ(自称)で走った。
神速の速さ(自称)で走ったせいで、私が走ったところにはヒビが割れ、大地は吹っ飛んだ。
たまに、スキルでその神速の速さ(自称)で動いているんじゃないの?
と言われるが…………
これは私のステータスのAVP【敏捷値】がカンストの999999だからだよ!
そもそも、火剣術、第二術《雷炎》を習得するにはAVP【敏捷値】がカンストの999999に達しないといけないという地獄のような条件があるから、私はAVP【敏捷値】を999999にまで達した。
なぜ私がそこまで剣にこだわるかって?
簡潔に言ってしまうと、「守るため」かな。
あ、簡潔すぎたね(笑)
ごめんごめん。
※文字を訂正しました。
カンストは99999と書いてありましたが、これは誤字です。
カンストは本来、999999です。
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