第1話 人形は作られた
今回からよろしくお願いします!
「よし、出来た!」
俺は人形を作った。
良い出来だ。
今まで結構人形を作ってきたが、今回は別物。
なんと……………意思を持っているのだ!
ついに俺のスキル《人形創造》のスキルレベルが10………つまりMAXになったから意思を持った人形を作れるようになったということだ!!
更に、この人形はより人間を再現して作ったからじっくり見ない限りは人間と勘違いしてしまうほどだ。
我ながら、完璧な人形が出来たな。
《人形創造》なんて全然役に立たないスキルと思っていたけど………めっちゃ役に立ったよ!
俺の趣味が人形作りじゃなかったら絶対使わなかったけどね。
ま、今はそんなことよりも‥‥‥‥‥‥‥
この人形の誕生祝だー!
今日はたらふく食うぞ!
「あ、人形君!
一緒にご飯食べる?」
人形は困った顔をした。
ああ、そういえばまだこの人形は言葉を知らないのか。
じゃあ《人形創造》の能力で…………
「この人形にスキル《念話》と《言語理解》を与える!」
スキル《人形創造》はスキルレベルが9になるとあらたな能力が追加される。
それは作った人形に2つだけスキルを与えられること!
これでこの人形は《言語理解》で言葉を理解して読み取ったり、喋ったりできるな。
だけど喋るためには口が必要。
でも人形には口がない。
ここでスキル《念話》の登場だ。
《念話》で心を通じて話し合える。
これでコミュニケーション面は解決だな。
後は名前か。
「この人形の名前は……………リドールにしよう!」
これでOKだ!
リドールのステータスを見てみよう!!
『種族:『人形』
名前:『リドール』
Lv:1
HP【体力】:10/10
MP【魔力値】:8/8
AP【攻撃力】:10
DP【防御力】:10
AVP【敏捷値】:20
SP【状態】:健康
STP【剣技術】:8
MTP【魔法技術】:10
PFTP【体力技術】:12
称号
1:『作られ人形』
スキル
1:《念話》2:《言語理解》』
まぁ作られたての人形ですって感じだな。
でも俺は別にリドールに強くなって欲しいって願っているわけではない。
俺はリドールが歩みたい人生を歩んで欲しい。
それが、親ってものだからな。
彼の名は『リカエル・ブリザース』。
人形作りが趣味の創造魔術師である。
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