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太平洋の青い絵の具

作者: のぶ

 その空はまだ遠い夢を地へ降ろすのだろう。そしてその空は人の血になるだろう。それでいて僕は今日を明日へつなげるのだろう。僕の部屋の窓から見える太平洋の景色はその空の青い絵具とそれでいてあとすこしの音楽で海の青と溶けそうなほどだった。溶けたらいっしょくたくになる世界の希望を、僕たち人類は知っているのだ。そして僕は起き上がり、白い夢から覚めた。まだ覚醒する日が来ないのだ。それは誰もが知っている。


 世界が仮に今日終わるとしたら、僕たちは何をするのだろうか? と考えたことがある。

 僕は少し考えて「わからない。そんな日がくるかなんてわからないから」と感じた。

 世界は閉じている神学の歌を、僕たちはまだ聴こえている。

 今日の空の青色は昨日の空の青色と違うのに、僕たちはなぜかまったく気が付かない。僕たちが見ている夢は昨日の夢と違うのに、僕たちはなぜかまったく気が付かない。

 天空に、そう天空に。大きな鏡がありましたとさ。僕たちはその大きな鏡に映っているのだ。僕たち自身を映す大きな鏡だ。あまりにも大きいから僕たち人類ではなく主が作成したとした思えなかった。全知全能の主が僕たち人類を知っていているのだ。

 

 昨日が終わった。そして今日が始まった。

 僕たちは寝室から起き上がるのだ。

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