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虚無と言い切りゃ



風を掴むように砂が散り

かさついた外連道中

白々しくて笑いも乾く


乾いた笑いが辺りを囲み

仰いだ空はどこまでも遠く


伸ばしても

伸ばしても


遠く遠く


白く遠く触ろうとも触れず

木葉が散り朽ち還り

手にしたとて空っぽで


カラカラと鳴りもせず

空いた底はどこまでも深く


落ちても

落ちても


深く深く


何一つに触れられず

何一つに交わせずに


風も土も


虚無とひと言で済まない

言葉では済まない


言葉すらも掻き消えて

音すらも染み消えて


すり抜けて


遠退いて


名前を教えてください

何かに触れるように

何かが残るように


染みるように聞かせてください







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