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花嫁と幽霊



花散らしの雨が降り

気付けば蝉の声

上弦満ちて

下弦に退いて

気付けば春は後ろ背に


青が広がり

青が散らばり


ヴァージンロードを脱け出して

永遠に花嫁となった

貴方が花嫁と思う限り

式を待ちわびる限り

ウェディングドレスを脱がない限り


夏の下に花嫁となった


夏の下に目の前には幽霊

君は命を感じられずに

朧に嘆いて幽霊となり

虚ろに歩いて幽霊となり


花嫁と幽霊と


茹だる陽射しと潮風と


花嫁と幽霊と


白いベンチと煙草のケムリ


永遠に花嫁で

永遠に幽霊で


雨に降られて四阿

風に吹かれて感傷の


君は私と


花嫁と幽霊と


夏の匂いと


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