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飛花流水
流れる水に雪の落つ
落ちては溶ける牡丹雪
落ちては流るる霙雪
溶けるとも知らぬ霰雪
流れる水に雪の落つ
朝に夕に天照
日は先ず上る水平線
お昼は黄色く工場に
夕陽の血汐は山裾に
夕に朝に海照
寄せては返す波の先
舟漕ぎ進むは波の上
舟も沈めば海の底
恋の憾みも深き淵
寄せては返す波の先
遂には潮の花咲かん
海風吹いて山登り
高く登れば手足も凍え
湯気も寒さに凍りつき
遂には雪の花咲かん
流れる水に花の落つ
朝の空に白白と
雨風吹かば濡れ積もり
焼き捨つ骨より脆くして
流れる水に花の落つ
Niamh Parsons歌う"Fear a' Bhàta"を聞いてイメージ。曲はスコットランド古謡、歌詞はゲール語なので何を言ってるか解らないのだが、船乗りの歌らしい。Sandy Dennyの同曲だと、こんな感じではなかったと思う。