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手提げ鞄とこうもり傘  作者: 萩原 學
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頭蓋骨における僕のかたちを

両手で押さえて確かめたつもりが

その掌がそのまま突き抜けて

何もないところへ飛んでいってしまった

拾わなくては鼻をかむことさえかなわないから

準備万端……整える手がないけど追い掛けて走り出す

走り出した途端にすとんと落ちた

では僕は今どこに?

何とか身体を引っ張り上げようとして

自分の姿が見えないことに気がつき

足にクレヨンを握って顔を描く

書いたものには魂が篭ってなきゃならんというのが僕の持論ではあるが

この際そんな暇はかけてられない

魂があるかないかという以前に

自分の身体を取り戻せるかどうかが

今の僕には死活問題だ

途中で眠ってしまった君には関係ないけど

GAGA#20 1999年4月

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