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手提げ鞄とこうもり傘  作者: 萩原 學
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24/24

出入口

夢に入ると

ひまわりの花が枯れていた

そんな夢を見たかったわけではなく

やり直しを要求するレベルだが

夢なのに枯れた花を咲かせることもできず

夢を出た


別の夢に入っていた

別人になっていた

別人になっていたからといって別の事ができるでもなく

普段通りに別の生活をしていた

それからも別段変わったこともなく

階段から夢に落ちていた


気がつくと夢だった

気がつかなくても別に変わらないのかも知れないが

生命の代わりに花を捧げるふしぎな習慣の国だった

ロシアもこれが解っていればと思うが止まらなかった

だからウクライナに仕返しされたわけだが

何故か平和主義者はロシアにも中国にも辺野古沖転覆にも何も一言も発さないが

気がつくと墓標だけが増えていた


夢の中でも音楽が聞けるのは幸いだ

サヴァール弾くヒューム『音楽の冗談』をかけていて

この世界が一つの冗談のようで

冗談じゃないがそんな世界もあるかもしれない

これが冗談なら夢の世界ではないし、これが夢なら冗談じゃない

本当に夢なのかと聞かれると困るのだが


さて夢の出口はどこだろう

出たつもりでまた入るであろうことは解っているが

枯れたひまわりが待っていたので夢に入ったことは判るのだが

このひまわりを持って出る出口はどこだろう

本当に夢なのかとひまわりに聞かれると困るのだが

GAGA#96

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