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手提げ鞄とこうもり傘  作者: 萩原 學
15/23

おはよう

毎朝のように飲み干していた月のしずくが

気がつくとサバクトビバッタのように襲ってきて

慌てて伸ばした手を引っ込めようとしたら

もう半分溶けかかっていたのには大いに焦り

コップに掬って冷蔵庫へ入れておく

日も高くなり僕には時間がない

急いでパンツを履きシャワーを浴び

いや間違えたシャツが張りついて脱げない

まるで一反木綿に巻き込まれた布団の中の人のようだ

そんな事をやっている時間などないというのに

まだ紅茶を飲むためのお湯も沸いていないというのに

虚ろな朝が僕を通り越していく

せめて日向に出ていれば良かったのにと

GAGA84

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