表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
手提げ鞄とこうもり傘  作者: 萩原 學
12/23

夏の帆

帆掛け舟などというものも見かけなくなったのに

ホタテ貝は今日もパックに詰められ店先に並ぶ

炒めるべき鍋も処分して引っ越した新居にて

帆を降ろすように身をすり下ろす日々


せめて夏の帆のように白くありたいのに

ボードレールの旅人ほど遠く去る先もなく

一休和尚のような死の覚悟もなく

門松など見るまでもなく旅ゆく毎日


こういうと貴女は笑うだろうか

帆を張るならば塵芥ちりあくたおのずと集まるもの

いつまでも何事もなく終える舟はなしと


そんな事とは解っていてもただ望んで止まぬは

あの夏の日に輝ける白いばかりの帆

雨ばかり降るこの黒い山の彼方に走り行けと

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ