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手提げ鞄とこうもり傘  作者: 萩原 學
11/23

殺生な物語

#1

主婦はゴキブリを叩いて殺す

我が家の食事を守ろうと。


金魚が飛び跳ねる先には

ぶち猫の視線()めつ(すが)めつ。

金魚は食っても不味いらしいが

猫の餌にはなるものやら。


人を食ったことのあるホオジロ鮫は

「人喰い鮫」などと呼ばれるのが普通。

人を食った奴が鮫の蒲鉾を食っても

ゲテモノ食いとも呼ばれないのが普通。


#2

真夜中に包丁を研ぐ

側で子供が泣いている

夜には早く寝るものと

泣き止むまで話し聞かせる


「もう1つ、とっておきの話があるんだよ。とても可愛い男の子が、悪い女に捕まって、食べられそうになったんだ。そこで彼は、いろんな面白い話を語って聞かせて、殺されるのを必死で防いだんだけど、とうとう話が終わってしまった。そしたら彼は、包丁で切り刻んで、食べてしまったんだ。ちょうど、こんな風に。」


血の滴るような新鮮な肉

誰が殺したのかも知らないまま

血塗れのあなたが立ったまま

食べてしまった日暮れ


取って食う訳ではないが

主婦はゴキブリを叩いて殺す。

引越ししたら、昔書いた原稿が出てきた。いつ何のために書いたか、もう覚えていない。

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